旅行

「先史時代の岩絵の世界」その5

先史時代の岩絵の世界第5回(最終回) ブラジル/「最初のアメリカ人」の謎 南北アメリカは人類が最後に移り住んだ大陸で、今から1万5000年以上前、私たちと同じモンゴロイドの一団が、アジアから凍結したベーリング海峡を渡って入ったのが最初だ──。こ…

「先史時代の岩絵の世界」その4

先史時代の岩絵の世界第4回 アルジェリア/「緑のサハラ砂漠」の記憶 アルジェリア東部、見渡すかぎり不毛の地が続くサハラ砂漠の真ん中に、2頭のキリンの絵が彫られた岩がある。砂と岩山しかない周囲の環境とあまりに不釣り合いだが、この絵はサハラの遠い…

「先史時代の岩絵の世界」その3

先史時代の岩絵の世界第3回 インドネシア・スラウェシ島/人類最古の絵はどこに? 「人類最古の絵」はどこにあるのか──。 これまで美術の歴史をたどる書籍などで、最初に紹介されるのは決まってラスコーなど、ヨーロッパの洞窟壁画だった。これらは主に約3…

南ア岩絵撮影行 その後

南アから戻ってから2週間以上経った。膝の怪我は近所の接骨医に診てもらったところ、骨が折れている、と。目白の整形外科でレントゲンを撮る。幸い、ヒビが入ってはいるが、浅く、ギプスまでする必要はないと。サポーターをつけて一ヶ月半くらいで治るだろう…

南アフリカ岩絵撮影行 2日目

時差もあり4時頃に目が覚める。朝からスポーツチャンネルでラグビーの試合をやっている。朝からラグビーは重い。 明るくなって車に荷物を入れに行くと、猿が二匹屋根の上をうろついていた。尾の長い顔の黒い猿だ。 ダーバンの猿 昨夜は若い女性が応対したが…

南アフリカ岩絵撮影行 1日目

東京から約27時間かけて南アフリカの東側の沿岸の町ダーバンに着く。エミレーツ航空でドバイ経由。ここのところドバイ経由が多い。ブラジル、アルゼンチン、アルジェリアとドバイ経由だった。感じも悪くない。夜のトランジットには無料のホテルがついてくる…

マルタ旅行-4

マルタの魚船はルッツと呼ばれる、青、黄、赤、緑とカラフルな塗装を施したものが多い。舳先には独特な目のレリーフがついているが、これは遙かフェニキアに起源があるともいわれる、魔除けなのだそうだ。 いくつかの船には舳先に人魚などの素朴な絵が書いて…

マルタ旅行-3

マルタには大規模な地下神殿がある。HAL-SAFLIENI HYPOGEUMは、マルタの遺跡の中でも最も謎めいていて、新石器時代の建造物としても傑出している。前世紀初頭、住宅の工事に伴って偶然発見された、複雑な三層構造の、地下10メートル近くまで達する神殿だ。中…

マルタ旅行-2

マルタの遺跡の中で、最も複雑な構造を持ち、彫刻や装飾にも最も見所が多いのが、タルシーン神殿だ。 が、現在見学できる遺跡の中の多くの部分が復元されたもののようで、どこまでがオリジナルなのかよくわからいところがある。 大きな石を組み上げた門をく…

マルタ旅行-1

マルタ共和国はマルタ、ゴゾの二つの島からなる小さな国で、総面積は淡路島よりも小さい。 マルタには、おそらく世界最古といっていい巨石建造物が数多く残っている。紀元前3500年頃から栄えた文明は、この二つの島特有の、周囲の土地に類似したものは全く見…

チュニジア旅行-8

ジェルバ島に二泊した。 旧市街から離れたリゾートホテルが並ぶエリアに泊まってしまったのが、よくなかった。旅行代理店には、旧市街=フームスークは夜は早く閉まってしまうので、かえって不便だと言われたのだが、子連れにはナイトライフなどあまり関係な…

チュニジア旅行-7

クサール・ギレンを起ち、マトマタに。この地域にはベルベル人の穴居住宅が数多くある。地面に大きな穴を掘り、さらに横穴を掘って部屋としている独特な住居だ。 家があることが遠目にわかりにくいようになっている。 洞窟状に掘り抜いた部屋は驚くほど涼し…

チュニジア旅行-6

アルジェリア国境からそう遠くない町タメルザは60年代、大洪水に呑まれて破壊されている。今も川岸に放棄された村の廃墟が残されている。町の骨組みだけが静かに風化しているが、モスクが二つ、まるで鎮魂の礼拝堂のように白壁も修復され、残っているので、…

チュニジア旅行-5

トズールのメディナは土産物屋も少なく、静かで趣がある。この地方の女性は伝統的には全身真っ黒い服を着ているが、青いラインが入っているものと、そうでないものがある。未婚、既婚のシンボル(どちらがどちらだったか)なのだという。「じゃあ、あの人は…

チュニジア旅行-4

サハラのオアシス都市トズールは想像以上に大きな町だった。国際空港もある。ナツメヤシ栽培が主産業だが、煉瓦造りにも伝統がある。独特な幾何学模様を作り出す積み上げ方で、メディナの壁も美しい。 舗装道路を外れて、四輪駆動車で砂漠をしばらく走ると、…

チュニジア旅行3

チュニス近郊のカルタゴ遺跡、ローマの遺跡を巡る。 Tophetは幼児の墓碑が集まる場所で、ギリシアの歴史家ディオドロスがカルタゴでは幼児を火に投げ込む生贄を行っていたという記述を裏付けるものとされてきたが、埋葬されているのが生贄に捧げられた子ども…

チュニジア旅行-2

チュニスの北20kmにあるシディ・ブ・サイドは白壁に青い扉、窓の町並みで有名な観光地だ。家屋だけでなく、ゴミ箱さえも青く塗られている。おそらく観光地として景観保全義務のようなものがあるのだろう。 観光地然としてはいるが、町並みも高台から望む海の…

チュニジア旅行-1

チュニジア旅行は約12日間。一般的には9-10日くらいのツアーで巡るコースを少しゆっくり辿った。嫁は暑さに滅法弱いし、私も出発前のハードな日々でヘロヘロになっていたので、正解だった。 首都チュニス、その周辺、古都ケロアン、南のサハラ砂漠地帯に下っ…

チュニジア、マルタから帰国

チュニジア、マルタから帰ってきました。 チュニジアは地中海沿岸から南に下り、サハラ砂漠を巡って、再び地中海沿岸へ。 マルタはヨーロッパ最古の巨石神殿の撮影に行きました。マルタの遺跡は修復中の部分が多く、フェンスや鉄骨で囲われ、あまり思うよう…

メキシコのミラグロ

長距離走が好きになっている娘が、まじないにメキシコの「足」のミラグロをつけて走るとか走らないとか言っていた。 ミラグロは英語でいうとmiracleなのだが、メキシコの奉納品で、一種のまじない、チャームのようなものだ。日本で、眼病に効くという神社で…