鉱物

電子書籍用に写真データを整理した。 印刷用にCMYK分解された画像では再現できない色域があり、よりオリジナルに近い色が出せるというのは、デジタルデバイスの強みでもある。ただ、印刷物と違って、どのような端末で見るかというところまでは全く管理できな…

ips細胞のニュースで、一番驚いたのは、川崎重工が細胞培養事業をしているということだった。バイオメカ企業、とか呼ばれるようになるんだろうか。映画『プロメテウス』に出てくるアンドロイドには「ウェイランド社」の刻印が入っているが、将来内蔵にkawasa…

Agua Nueva Agate

メキシコ・チワワ州産のアグア・ヌエヴァ・アゲートはラグーナ・アゲート、コヤミト・アゲートに並んで質の高い瑪瑙だ。ラグーナ、コヤミトがほぼ取り尽くされてしまったのにたいして、定期的に採掘が行われていて、最近も良質なものが多く出回っている。埋…

アルノ・ヴェルデ

こんなときに石でもないが、先週から一時的に行方不明になっていたフランスからの荷物がようやく届いた。フィレンツェのアルノ川で採れる独特な大理石のスライスだ。同じ地方で採れる風景石、パエジナと基本的に似ているのだが、こちらは団塊状になっていて…

福音館書店 月刊かがく絵本のあゆみ展

今月29日から2月8日まで、群馬県高崎シティーギャラリーで「おもしろかがく 絵本で体感──福音館書店 月刊かがく絵本のあゆみ展」が開催されます。福音館書店の月刊誌「かがくのとも」「ちいさなかがくのとも」「たくさんのふしぎ」からの原画展ですが、私が…

青弘苑さん

津軽の銘石を扱ってらっしゃる青弘苑さんを埼玉は北葛飾郡杉戸町に訪れた。ミネラルフェアーではおなじみの業者さんだが、お店を拝見するのは初めてだ。 店舗といっても、いわゆるお店ではなく、ご自宅に倉庫プラスちょっとした展示があるということで、地図…

ビジュアル本いくつか

模様石の本を作るにあたって、石関連の本をいろいろ見ているが、最近読んだビジュアル本をいくつか。ひとつは『あたまにつまった石ころが』という絵本で、20世紀前半の話。マサチューセッツに育ち、子供のころから石好きだった男性が、持ち前の才覚で小さな…

メノウの本二冊

メノウに関する新刊が二冊刊行された。 ひとつは昨年来から出る出ると言われ続けて延び延びになっていたスコットランドの瑪瑙の本だ。『石の卵』で世話になったDavid AndersonとNick Crawfordの共著で、スコットランドのメノウに関しては決定版といえる本に…

東京ミネラルショー

恒例のショーに行ってきた。複数のロシアのディーラーがレインボー・パイライトが入ったノジュールを売っている。魅力的だが、ずいぶん値段が高いので我慢して通り過ぎる。佐藤金三郎さんの店で津軽の瑪瑙と錦石を買っていると、後ろから声をかけてくる白人…

蛭は寝たかな

年末進行の忙しさがちょっと一息ついたので、夏にヤマビルに追われた群馬の山に行く。 家族を誘うも、「行ってらっしゃーい」とのこと。娘はよほど蛭が恐ろしかったようで、絶対に、二度と、何があっても行かないと。私もかなり恐かったので、わからないでも…

越後行き

20年前の出版社時代の後輩で、大学で歴史地理の教授になった田中達也氏から初の単著の装丁をして欲しいとの依頼があった。大して役にも立たなかった先輩を気にしてくれたことも嬉しく、また、研究のテーマが新潟県関川村の近くであり、さらにそのすぐ東には…

ブックデザインの講義・桂川潤さんの本

美術学校でのブックデザインの講義も無事(?)終わる。制作課題は迷った末、タイポグラフィーだけで山中恒の『ぼくがぼくであること』のカバー表のみのデザイン、最終の課題は漱石の『夢十夜』の装丁を、ジャケット、表紙、見返し、扉、帯と、フルで作って…

真夏の探石はやはり辛い

山形の沢でアブに追われてから、夏の沢はちょっと無理だなと思っていたのだが、アブよけの薬があると知り、キャンプ用品店へ。ハッカ油が効くのだそうだ。じゃあ、試してみるか、ということで、山形に行った次の週末、南会津と只見にメノウ探しに家族で出か…

伊豆へダイビング&探石2

久しぶりに南伊豆まで足を伸ばし、ヒリゾ浜へ初めて行く。ここは知る人ぞ知る、という場所だったようだが、ネットで有名になり、今では渡し船は行列、浜は満員だ。それでも確かに美しい。透明度が違う。シュノーケルで充分に楽しめる。 大きなイソバナやサン…

伊豆へダイビング&探石1

今年はまとまった休みはとれなかったが、夏休みの最後に3日間、伊豆に潜り&探石に出かけた。 先ず、東伊豆は河津の南の菖蒲沢に。ここは大きな石がゴロゴロしている浜で、ダイビングスポットでもある。昔潜りに行ったことはあるのだが、そのときはあまり石…

ショップの引っ越し

ウェブ・サイトLithos Graphicsのメノウの販売のページを外部のショッピング・カートに引っ越しました。中身はあまり変わっていませんが、追加もあります。自分で頁を作っていくのは何かと煩瑣でしたが、よそのシステムを使うと楽です。もっと早く越せば良か…

原石を切る

久しぶりにメノウなどの原石を切る。 ウェブサイトLithos Graphicsを見た海外の人などから、原石を買わないかと、売り込みがある。全く面識なく、メールだけで売り込みに来る人に送金するのは、ギャンブル以外の何物でもなく、リスクが高い。 この春、間接的…

石の球

ウクライナの「球造り」の人から連絡があった。メノウやジャスパーなどの石を削って、球を造っている人だ。 ご自分のサイトの紹介を送ってくれた。http://krkamni.ucoz.ru/ http://photofile.com.ua/users/farmukanx/ 火星や木星に見えるようなものがあって…

奥久慈のプルーム・アゲート

今年奥久慈で採取したメノウは、白いプルームのような模様が入っているものが多かったが、表面を削って磨いてみると、これがなかなかいい。昨年採取したものには、似たようなタイプのものはあったものの、いずれも全体に濁っていて磨いても今ひとつだった。…

Thom Lane

Johann Zenzのメノウの本、Agates IIがようやく届いた。随分長く待たされたが、これは前作Agatesより写真のクオリティーも高く、なかなか見応えある。特にウェブサイトAgates with inclusionを運営しているPat McMahanのインクルージョンのあるメノウの標本…

胃石

富士宮市の奇石博物館のミュージアム・ショップは結構充実している。鉱物標本も良心的な値段だ。 恐竜の胃石(消化をたすけるために恐竜が胃袋に入れている石)を1000円で売っていたが、これがメノウだったので、買ってみた。胃石はミネラルフェアーなどでい…

富士山周辺

富士山を見ながら温泉に入りたくなり、河口湖へ。 週末は晴れるはずだったのが、悪天候がずれ込んで、裾野も見えず。娘は雪があるので大喜びだったが、ともかく寒い。木々の枝が全て氷でコーティングされている。これは綺麗だった。葉っぱも新芽も全て凍りづ…

『石の卵』その後2

『石の卵』に写真を提供してもらったオーストリアのメノウ・コレクター、ヨハン・ゼンツが、『石の卵』をドイツの雑誌『Mineralien Welt』で紹介してくれたらしい。頁をpdfで送ってくれたのだが、ドイツ語でもあるし、名前も見当たらないので、どこに書いて…

アバター、三浦海岸

何故か茅ヶ崎で映画『アバター』を家族で観る。 3Dの眼鏡をかけて見始め、15分くらいで、これは最後まで耐えられないんじゃないかと思うほど、目の奥の筋肉がムズムズするような違和感を覚えた。遠近感を強く出すために、手前にあるものが極端にピントがずら…

「たくさんのふしぎ」『石の卵』その後

『石の卵』が出てから、様々な感想をいただいた。 「オレゴンに旅行に行ったときに見たことがあります」とか、「子どもの時分、祖母が旅先で買ってきたサンダーエッグを見た記憶があります」というような話も何人かの方からお聞きした。 20数年来の付き合い…

メノウの本・雑誌

ドイツのメノウ・ディーラー、ピーター・ジャッケルが発行しているメノウの本を購入。タイトルはAchate aus Marokkoと、モロッコのメノウとあるのだが、届いてみたら、半分はドイツのメノウの紹介だった。美しい標本の写真、産地の写真満載のなかなかいい本…

切断機修理

今年アメリカから買った切断機の万力部分が壊れてしまった。固定されていたネジが最初から歪んでいたため、だんだんとシャフトが曲がっていって、締められなくなってしまったのだ。 交換部品を送ってもらう。早速取り付けようとしたところ、二つある固定ネジ…

コンクリーション

『たくさんのふしぎ』「石の卵」に写真を提供してくれたJeffrey Andersonから丁寧な礼状をもらった。彼は瑪瑙のコレクターであり、かつ、「セーラームーン」の熱烈なファンなのだ。 彼の瑪瑙のサイトはアメリカの珍しい産地のサンダーエッグなど、画像が豊富…

東京ミネラルショー

年末恒例の池袋のミネラルショーに。年々参加店が増えているし、来客数も激増している感じ。 今年は最近あまり余裕がないので見るだけにしようかと思っていたが...意に反して(?)散財するはめになってしまった....。 通常日本のミネラルショーではメノウや…

チベットのアイ・アゲート

最近、ebayなどに、チベット産のアイ・アゲートの原石なるものが多く出回っている。ほとんどが中国の石屋だが、二次的に販売しているアメリカの店などもある。 実物は見たことがないが、これはどう考えてもおかしい。おそらく、普通の瑪瑙のラフに穴を空けて…