音楽

アラウンド・ロバート・ワイアット

フランス国立ジャズオーケストラが昨年出したアルバムを聴いた。フランスは国営のビッグバンドがあるのか...。 定期的に音楽監督が替わるらしく、新しく就任したダニエル・イヴィネックの最初の作品なのだそうだ。それにしても何故にロバート・ワイアット?…

ロキア・トラオレ

仕事でアフリカン・ポップミュージックの極めつきといえるディスクガイドに関わった影響で、ここしばらく自分が持っていたアフリカのアーティストのCDをあれこれ聴いていた。あまり詳しくないので、かねてからもう少し知りたいと思っていたところのこの本だ…

ダーヴィッシュのジャケットとスライゴー

再び仕事で雪隠詰めの日々に...。 今年は昨年以上に「年末感」の無い年の瀬だ。もうちょっと待ってほしい。先週のコンサート以来、ダーヴィッシュの最新作「Traveling Show」を聴いている。ボーカル曲が多く、好きなアルバムだ。 ジャケットもいい。このバン…

パウリーナ・レルヒェ

火曜は代官山にフィンランドのカレリア地方出身のミュージシャン、パウリーナ・レルヒェのライブに家族で行く。カレリヤ地方のワールド・ミュージックのバンドとしてはヴァルティナが最も有名だが、娘が大のヴァルティナ・フリークで、3歳のころから「なんち…

EL&P, 先生たちの世界

実に20数年ぶりくらいにEL&Pの「恐怖の頭脳改革」(なんて憶え安い邦題だろうか)を大きな音で聞いた。中学生の頃に聞いた時には、「トッカータ」に、ジャケットでギーガーが描く爬虫類的巫女のようなキャラクターが荒野の彼方から髪振り乱して迫ってくるよ…

ラーナリムのライブ

スウェーデンのトラッド・バンド、ラーナリムのライブに、知り合いの夫妻と行く。なかなか楽しかった。 イングランドの有名なトラッドナンバー、Maid that's deep in loveのスウェーデン語版を演ったのには驚いた。しかも、詞はアイスランドの詩からとったの…

ヴァン・モリソン、ソフト・ボーイズ

暑くなったり寒くなったりするので、気をつけていたつもりだったが、風邪をひいてしまった。情けなし。 ヴァン・モリソンの新譜はなかなかよかったが、ちょっと声に張りがなくなっているような気がして妙に気になったのだった。ジャケットの顔写真もすごく頬…

ロビン・ヒッチコック三昧

ロビン・ヒッチコックの新譜「shadow cat」を聴いた。和風にいうと「影猫」か? ジャケットには黒猫が意味ありげに登場するので、もしかすると何か不吉な意味合いがある言葉なのかもしれない。ちょっと検索してみたけれどわからなかった。彼が好きなシド・バ…

ブリジット・フォンテーヌ

仕事でSaravaという名の日本のプロダクションがあることを知り、そういえば、フランスのSaravaの看板アーティストだったブリジット・フォンテーヌは今どうしてるんだろうと、YouTubeを見てみたら、あるある。しかも新しいものが。 ブリジット・フォンテーヌ…

『ふくろう通信』/ポーグスのビデオ

ハリー・ポッター・シリーズの愛読者の会である「ホグワーツ校友の会」の会誌『ふくろう通信』に拙著『巨石』の長い紹介文を掲載していただいた。ハリー・ポッター・シリーズは本も映画も接していないのだが、イングランドやウェールズの巨石遺構には魔女譚…

「幼年期の終わり」/Pauliina Lerche

アーサー・C・クラークが亡くなって、久しぶりに「2001年宇宙の旅」でも見ようかという気になった。映画で飛んでいたスペース・シャトルは現実のものとなって久しく、既に「古いタイプ」の宇宙船になっているけれど、映画で描かれた「近未来」は、未だに「近…