lithos2006-10-12

発売中の『週刊新潮』を見て仰天。ナスビやキュウリなどの野菜でストーンヘンジの三石塔が組んである、「野菜ヘンジ」ではないか!これは巨石ファンとして言及せざるをえない。ストーンヘンジはいろんなパロディーがあるが、野菜は...世界初に違いない。
ペンタックスの広告に「カメラヘンジ」が登場したこともある。「他の機種は置き去り」にする優れたカメラ、というキャッチフレーズで、他のカメラは過去の遺物よ、という意味で、「カメラヘンジ」...。ちょっと写真ではわかりにくいが。
  
最も有名なのは、アメリカのネブラスカ州にある「カーヘンジ」だ。灰色に塗ったアメ車がかなり実際のストーンヘンジに近い形で組み上げてある。スティーリー・ダンベスト・アルバムのジャケットにもなっているので、見たことがある人も多いに違いない。工業文明の神殿というイメージだ。実際に夏至の日を祝う行事が行われたりしたらしい。ヒール・ストーンには60年代初頭のでかいキャデラックが使われているという。アメリカが最も良かった時代のシンボルだ。作られたのは87年らしいので、「過ぎ去ったアメリカという神話」に捧げられたものともいえる。同じエリアに、やはりキャデラックがずらっと並んで地面に突き刺さっているモニュメントもある。これは巨石文明のStone Row、列石に相当するもので、つまり、「列車」なのだ。ブルース・スプリングスティーンのアルバム(たしか「ネブラスカ」だったように思う)のインナースリーブかなにかに使われていたと思う。「ネブラスカ」は暗いというか、私にとってえもいわれぬ虚無の匂いのするアルバムだった。この「列車」のイメージも、そうした印象に一役かっていたように思う(私にとってだが)。
もっとばかばかしいのは、ニューメキシコにある「ストーン・フリッジ」だ。壊れた冷蔵庫がストーンヘンジ型に積み上げてある。ばかばかしいだけで、モニュメントとしてはあまり面白くない。

調べてみると、アメリカにはかなりの数のストーンヘンジ風モニュメントがあるようだ。
http://www.roadsideamerica.com/set/OVERhenges.html