数日前に書いたコロンビアの瑪瑙を売ろうとしているドイツ人から再度連絡。「あなたが特別な額で購入したいという意向は理解したが、私は先ず、この発見をマスコミにリリースすることを最優先することにした云々」。「特別な額で買いたい」なんて言った憶えはないんだが......。気をもたせて、条件を良くしたいのだろう。しかもいろんな奴に同じ文章でメールを打ってるなということがよくわかった。「サンプルを送りたいので、住所を教えてくれ」というが、本当に送ってくるかどうか。
イエメン、シヴァの女王、アルカイダ、ビンラディン....などと書いたが、イエメンはずっと行ってみたい国のひとつだった。シヴァの女王の話ではなく、十代末くらいに姉が買ってきたイエメンのコンパクトな写真集を見て、町並みと人の姿にとても惹かれるものがあった。フランスの出版社が出しているDouble Pageという安価な薄い写真集のシリーズの中の一冊だったが、改めてその本の写真家を調べたら、Pascal Marechauxという建築家だった。スタジオのウェブ・サイトを見つけた。イエメン関連の書籍も複数出しているようだ。
http://www.studiomarechaux.com/
土作りの壁に白や煉瓦色の塗料で装飾したイエメンの伝統的な家屋の姿はとても魅力的だ。私が見た写真集には何人かのポートレイトも載っていたが、それがまた服装といい、表情といい、目の輝きといい、実に印象の強いものばかりだった。もう20年ほど見てないが、うち二枚の人物の顔は今でもはっきりと脳裏に止まっている。
