J.K.ローリングの手書き本/ニューグレンジの冬至の日の中継

ハリー・ポッターの作者が作った手作り本が、サザビーズで凄い値段で落札されたという話は聞いたが、amazon.comが落札したんだそうだ。日本のアマゾンでもトップページで紹介されている。
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/ref=amb_link_52306706_2?ie=UTF8&docId=1000126856&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-0&pf_rd_r=1B4R4P60G3T11JVN5GBD&pf_rd_t=101&pf_rd_p=88130006&pf_rd_i=489986
髑髏の目にムーン・ストーンが入っているのがなかなかいいけれど、イラストはいまひとつかな。しかし4億4千万といったら、中世の装飾写本が複数作買えたり、オーデュボンの鳥類図鑑(大判のオリジナルの方)とかも余裕で買えるのでは(全く当てずっぽうに言ってますが)。

アイルランドの巨石遺構ニューグレンジは、冬至の朝日が入り口と「明かり窓」からまっすぐに入り、奥の石室を照らす構造になっていることで知られるが、この「イベント」を、今年はアイルランドの政府機関であるHeritage Irelandがウェブ・キャストでライブで中継することにしたという。
ニューグレンジに関するサイトを運営していて、拙著「巨石」でも協力してくれたマイケル・フォックスが教えてくれた。
http://www.newgrange.com/webcast.htm
Heritage Ireland のサイトは始まったばかりのように見えるが、どうも日本語の頁も作ろうとしているようだ。驚き。それだけ日本人観光客が多いということだろう。
http://www.heritageireland.ie/en/Solstice2007/
ニューグレンジはツアー形式でしか見学ができないようになっており、シーズンだとかなり待たされる。内部での写真撮影も禁止と、結構不自由なのだ。が、それでも見応えがある。特にKnowthの遺跡を回るツアーに参加すると面白みが倍増する。
一方、スコットランドの北の沖合に点在するオークニー諸島のメインランドに残る、同じような通廊付石室墓メーズ・ホウでは、冬至の日の夕日が通路を真っ直ぐに通って、石室の奥の壁を照らす構造になっている。
こちらも昨年に引き続き中継がセットされている。
http://www.maeshowe.co.uk/
両者は関連が深い遺跡だ。おそらく、アイルランド北部にいた人たちがオークニーに渡ったとみられている。日の出と日没と、それぞれ異なった意味をもって作られたものなのか、興味深い。