ビリケン

通天閣ビリケンさんが100歳という記事を読んだが、ビリケンは関東の人間には馴染みが薄い。70年代にBYGというフランスのレコード・レーベルのトレードマークになっていて、「この変な顔はなんだろ?」と思っていた。この欧米人が描く中国人や日本人のステロタイプみたいな顔が、実はアメリカの女性アーティストによって考えられた(夢に出てきたらしい)「幸福を呼ぶ精」のようなものだということを知ったのは、確か荒俣宏の本だったように思う。
最近、ネット・オークションでみかけた100年近く前のアラスカのエスキモーの民芸品──鯨の骨を彫った小さな人形──が、あまりにビリケンそっくりなので、もしかして、ビリケンのルーツはエスキモーの民芸品なのでは?と思ったのだが、調べてみると、そうではなく、ビリケンエスキモーの民芸品として定着したものだったようだ。

それにしても、どうして通天閣ビリケンが座っている椅子の背もたれは、ロマネスク教会建築調なんだろうか?

http://ja.wikipedia.org/wiki/ビリケン



こういうものにもきっとコレクターがいるんだろうな、と、思っていたらやはり。

Lucky God BILLIKEN―20世紀に現われた福の神

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