ストーンヘンジの発掘終了

BBCの資金で大がかりに行われたストーンヘンジの発掘は終了したが、大きな話題になるほどの発見はなかったようだ。以前に一度掘られているということもあるだろうが、元々、この遺跡は埋葬などには使われていなかったので、出土したのは石器や動物の骨、土器片、ローマ時代やその後の時代の新しい遺品などということだ。ただ、ブルーストーンと呼ばれる、高さ2メートルほどの岩がいつごろ、どのような形で設置されたかということは、土中に残っている穴の跡などを分析して、より詳しくわかるに違いない、ということだった。秋にはBBCの番組が放映されるので、それまでに様々な出土品などが放射性炭素の測定で年代が割り出されているに違いない。
発掘のレポートのウェブページを見ていて思ったのだが、最近、記事中に動画がたくさん貼り込まれていて、インタビューなどがすべて動画で、テキストになっていないものが少なくない。インターネットは長らくテキストと画像でなりたっていたので、辞書をつかいつつ時間をかけて読めばよかったのだが、動画の割合が増えていくと、ヒアリングの能力が高くないと内容が十分にわからなくなってしまう。ヒアリングこそは経験的な蓄積がないとどうにもならないし、知らない単語は聞き取れないし、スペルもわからないので、この傾向が進んでいくと、意外に不便になっていくのではという気がしてならない。