チュニジア旅行-2

チュニスの北20kmにあるシディ・ブ・サイドは白壁に青い扉、窓の町並みで有名な観光地だ。家屋だけでなく、ゴミ箱さえも青く塗られている。おそらく観光地として景観保全義務のようなものがあるのだろう。
観光地然としてはいるが、町並みも高台から望む海の青さも大変美しい。扉に装飾的に打たれた鋲の模様も面白い。てのひらをかたどった模様はムハンマドの娘ファティマの手を表し、南部のベルベル人の家屋でも多く見かける護符だ。ドーム型のモスクをかたどった鳥かごも可愛らしい。
地域の「文人バー」のような店だったという、有名なカフェでミント・ティーを飲む。砂糖がたっぷり入ったお茶で、かなり甘いが、暑さのためについつい冷たいジュースやビールなど飲み過ぎてしまうなか、どこかほっとする清涼感がある。このカフェの内装が面白かったが、数年前に禁止されるまで水パイプだけでなくハシシをのむ客も多ったという。
町には伝統音楽のスクール・研究センターがある。
ジャスミンのつぼみを束ねたものを売る花売りが行き来するが、これを部屋に持って帰って水に差すととてもいい香りだ。