三億円事件

三億円事件から40年だそうだ。私が小学1年生の時に起きた事件だが、発生現場も、その他の証拠品の出所も近いエリアにある。事件前、近くの自転車屋に赤色回転灯やマイク、メガホン、白ペンキを買いに来た者がいたというし、発見されたジュラルミンケースから出た土は小学校の近くの雑木林のものではないかと言われているらしい。幼かったからかもしれないが、当時そうした話を聞いた覚えはない。もし話題になっていたら、当時そのへんの林で盛んに遊んでいたので、どこかに埋められているのではないかと、友達と「宝探し」に大いに盛り上がったかもしれない。
事件後かなり時間が経った後も、親と車で遠出する際、府中刑務所の前の道を通る度に、「ここで事件が...」と話題になっていた。
当時の府中刑務所の壁は灰色のコンクリートそのまんまのもので、威圧感があったが、いつごろからか、綺麗な色や模様で飾られるようになった。「暗い」という周辺住民の声に配慮してのものだろう。
偽白バイについていたメガホンは東村山で購入されたものらしいから、今住んでいるところとも縁がある。
有力容疑者として浮上した、白バイ隊員の親をもつ少年が事件の5日後に父親が入手した青酸カリで自殺したこと、有名なモンタージュ写真の顔が実はモンタージュではなく、事件発生時には既に死亡していた人物の写真をそのまんま合成していたことなど、不可解なことが多い。