冬至のニューグレンジの朝は曇り

今年のニューグレンジ近辺は厚い雲に覆われていて、朝日は石室に入らなかったようだ。昨年は夜明け前に晴れて、参加者は大満足で帰ったようだが、今年は折角高い倍率の抽選で選ばれた人たちもがっかりしたに違いない。おそらく5000年前も毎年必ず朝日が差し込むとはかぎらなかっただろう。朝日が石室まで届くかどうかは、神事として重要なことだったかもしれない。
ニューグレンジの少し北にある、同じような構造のKnowthのマウンドはきっちり東西に入り口があり、春分秋分の日の朝か夕日が差し込むように作られていたとみられているが、Knowthの石室には石でできたボウルのようなものが置いてある。太陽を象ったような螺旋状の彫り物がある。このボウルに水をはって、長い通路を通って石室に入った陽光を水に映し、「太陽を迎え入れる」という儀式に使われたのではないかという仮説がある。それなりに説得力のある仮説だと思う。

http://www.knowth.eu/knowth-images.htm

メーズ・ホウに冬至の夕日が差し込んだかどうかは、ウェブキャストを見逃してしまった。