ロキア・トラオレ

仕事でアフリカン・ポップミュージックの極めつきといえるディスクガイドに関わった影響で、ここしばらく自分が持っていたアフリカのアーティストのCDをあれこれ聴いていた。あまり詳しくないので、かねてからもう少し知りたいと思っていたところのこの本だったので、大変便利で、なおかつ深みに誘われる可能性大で危険なのだ。
最近知ったマリのシンガー、ロキア・トラオレが素晴らしく、繰り返し聴いている。それと、トゥマニ・ジャバテのコラは本当にいい音色だ。写真をみると随分大きな楽器のようだ。是非一度生で聴いてみたい。
民族弦楽器というと、ペルーのチャランゴの音も好きなのだが、今日の通勤読書で高野秀行の『ワセダ三畳青春記』を読んでいたら、チャランゴと思われる話が出てきた。南米の街頭で聞いたフォルクローレに感動し、こんなにも心を揺さぶる音があるのか、よし、自分も外国で「日本の音色」を奏でる「流し」になろうと、三味線を習い始める話だが、「流し」になるにはレパートリーを揃えなくちゃならなくて大変だよ、という師匠に、いや、自分は外国人に向けて日本的な曲がいくつか弾ければ充分なんです、と答えるあたり、吹き出しそうになってしまった。

ポップアフリカ700 アフリカンミュージックディスクガイド
チャマンチェ
Mande Variations
ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)