カットした瑪瑙その2

新しい切断機で、ゴールデンウィークに訪れた石川県の瑪瑙も沢山カットした。

小松市の赤瀬周辺の山では、瑪瑙やオパールが入った流紋岩の球顆、いわゆるサンダーエッグが採れる。
赤瀬はオパールが入った球顆が有名で、白色のコモン・オパール以外にも、半透明の薄水色のオパール、ピンク色のオパール、稀に遊色のあるオパールも採れる。今回、遊色のあるオパールは採れなかったが、ゼリー状の薄青色のオパールがなかなか綺麗だ。

赤瀬の近くで、瑪瑙が入ったサンダーエッグをいくつか採取した。
サンダーエッグの学名(?)はLithophysae=ギリシア語で「石の泡」という意味だが、ここで掘り出したものは、その名にふさわしく、流紋岩団塊の表面がボコボコと泡だっている。外見からすると、ニューメキシコのBaker Mine Eggに似ている。
これが地面から転げ出て、沢に落ち、川を流れていくと、表面が削られ、割れ、中の瑪瑙やオパールが顔を出す。

「エッグ」といっても大きなものは太く長く、なんというか、ヘチマくらいの大きさがあるものもあった。
小さな球顆は風化してボロボロになっているものもある。
瑪瑙はほとんどがダーク・グレーで、多くは色も模様にも乏しいが、オパールと層状の模様を成しているもの、苔状、綿状のインクルージョンのあるいわゆるモス・アゲートが面白い。