谷保散歩

久しぶりに日曜がいい天気だったので、谷保に散歩に。娘はザリガニか魚か、とにかく何か採りたい質なので、網などを持参する。
谷保天神の中の細い水路にもザリガニが多くいるのだが、まだ小さい。
天神下の住宅街を流れる水路を見ると、なんと沢ガニがいるではないか。これには驚いた。この辺は子どもの頃何度も来ているが、沢ガニを見た記憶がない。わき水もあるので、水質がいいのだろうが...我々が子どもの頃、そんなに綺麗だっただろうか。

青々とした水田脇を通り、城山公園脇を歩いていると、虹色にキラキラ光りながら飛んで行く虫が。玉虫だ。玉虫が飛ぶところを見たのは初めてだ。
公園近くの古民家に着くと、大勢の人たちが写生をしている。見れば、彫刻家の関頑亭・嵐山光三郎の両氏の姿もある。昔母が関さんに木彫を習っていた。かなりのご高齢かと思うが、お元気そうだった。両氏が呼びかけ人になって行われた写生会だったようだ。

http://www.kunimachi.jp/popeye/e20090630.html

多摩川まで歩いてみようかとも思ったが、古民家前の水路にでかいザリガニがいたので、持参したさきイカでザリガニ釣りをすることに。
私が子どものときはザリガニは水路や川にザブザブ入って、岩の隙間に手を突っ込んだりして捕まえていた。「ザリガニ釣り」なんていう洒落たものがあると知ったのは、大人になって石神井公園で見かけたのが初めてだった。結構面白いが、石神井公園三宝寺池でやるときは要注意だ。いつだったか娘が割り箸に糸とさきイカを付けたもので釣っていたところ、大きな鯉に丸呑みされ、あっというまに割り箸ごと持ち去られた。糸がのどひっかかって困るだろうと、引っ張られて動く割り箸を目印に鯉を追ったが、そのうち見えなくなってしまった。割り箸ごと飲み込んでしまったのかもしれない。気を取り直して、もういちどザリガニ釣りを...と糸を垂らしてまもなく、娘はあっという間に再び鯉に全てを持ち去られて呆然としていた。鯉の貪欲さは半端でない。

大きな、真っ赤なザリガニを釣ってバケツに入れていると、やはりザリガニを採りに来た子連れの男性が「でかい、マッカチン採ってるな」という。「マッカチン」。この呼び名、子どもの頃聞いたことあるような、無いような...。真っ赤だからマッカチンなのか? 赤チンと関係あるのか? Wikipediaを見ると、アメリカザリガニのことをマッカーサーと呼んでいたところもあるらしい。これはさすがに聞いたことがない。が、「マッカチン」がわかったような気がする。当時、「チン」はあだ名にありがちなものだったのだ。「ちゃん」がなまったものかもしれない。さっちんとか、かっちんとか、近所にいたように思う。さらに、クワガタのメスが「ブーチン」とよばれていた。マッカーサーをなれなれしく呼んで、「マッカチン」ではないだろうか?


でかいマッカチンは非常に好戦的で、ちょっと手を近づけると戦闘ポーズになるのだが、もう少し大人しい中くらいのザリガニを持って帰って飼いたいと娘が。が、ザリガニは脱皮するので、かなりの臭さを覚悟しないと飼えない。今回は却下して全て放して帰った。