宇宙石

福島県北部にメノウ採取に行く途中、一部で有名(?)な、いわき市の「宇宙石」を見に行く。
牧草地が広がる、一本山毛欅という変わった名の丘の上にある巨大な花崗岩の一枚岩だ。人の手は全く入っていないものだが、かなり大きく、周囲が牧草地で見晴らしが良いので、風景としてとても印象的なのだ。巨石+丘+牧草地ということで、ブリテン島にいるかのような錯覚を覚えた。
岩には細い石英質の脈が長く通っていて(端から端まで貫通している、という人もいる)、これが東西方向にそろっている云々という話を聞いたことがあるが、確認するのを忘れてしまった。
宇宙石は、かつて写真で見たよりも草木に覆われている部分が増えているように見え、これが一枚岩の迫力をやや減じているようにも感じられた。周囲の牧草地には信じられないくらいイナゴが多く、一歩踏み出すと、バラバラっと、無数のイナゴが飛び出す。途中、地元の女性数人がイナゴを採っているところをみかけた。佃煮にするのだろうか。

何故「宇宙石」という名前が付けられたのかは不明だ。かつてUFOブームだった頃、このへんで目撃証言が多かった、というようなことかもしれない。映画「未知との遭遇」の山になぞらえたのかもしれない。