久しぶりにお会いした師匠のお誘いで、銀座のスパンアートギャラリーへ。桑原弘明さんの「スコープ」展を見に行く。
小さな金属製の函の中に作られたミニチュアの部屋をレンズのついた覗き穴から見るスコープ作品。
『スコープ少年の不思議な旅』という作品集で画像は見たことがあったのだが、実物は想像を超える完成度だった。
とても4-5センチ四方ほどの函に入っているとは思えない質感を持つミニチュアの見事さだけでなく、光を入れたときの空気感がえもいわれず、魅了されてしまった。
(写真は今回の展示ではなく、過去の作品です)
銀座の教文館では出久根育さんの絵本『十二の月たち』の原画展をひらいている。
出久根さんはプラハに住んでいるのだが、タッチがどんどん東欧風というか、スラブ風というか.....現地の空気になじんでいる感じがする。
原画は素晴らしく良かったのだが、伝統的なジンジャークッキーの型が展示されていて、これがなかなか面白かった。人型の造作の細かい押し型で、古いものはアンティークとして売られているのだそうだ。
ジンジャークッキーというと、イリノイ州の田舎に住んでいたいた2-3歳くらいの頃、「ジンジャーブレッドマン」という小さな絵本が大好きだったのを思い出す。人型のジンジャークッキーがキッチンから逃げ出す話だ。
ebayで少し検索してみると、ジンジャークッキーの型には実にいろいろなものがあり、面白い。出久根さんの原画展で展示されていたのは、型抜きして立体が取り出せる(鯛焼きタイプ)ものだったが、表面にレリーフ状の型を付けるものの方が多いようだ。これは古いオランダの型。
この分野にもコレクターがいるんだろうな。
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