川越散歩

天気が良いので、久しぶりに家族と川越に散歩に。過去の日記を見ると、前に行ったのはもう3年も前のようだ。
商店街全体の印象として、地域の日用品のための店は少なくなっていて、観光客相手の雑貨屋などがますます増えているように見える。もはや地元の人が買い物をする商店街ではない感じだ。
私が好きな「ないものはない」金亀宝飾店が閉まっている。大丈夫なのか、きんかめは? 心配だ。

厳島神社に寄る。運試しの輪投げなるものがある。3回投げてひとつでも入ったら、幸運が、という趣向で、金運、健康、仕事学業運など、テーマごとに的が作ってある。何故か執拗に恋愛運に投げ続ける娘だったが、10回以上投げても入らず。「3回」と書いてあるだろう、「3回」と...。

横には銭洗い弁天がある。小銭をザルに入れてせっせと洗う娘の横で、嫁がお札を洗っていた....。

門松が置いてある店も多かったが、竹を曲げて、それぞれにちなんだ飾りが付けてある店がある。亀屋は亀甲模様の飾りで、これは豆屋さんの飾り。なかなかいいアイデアだ。趣味のいい看板も多く、通り全体のコーディネートをしている人がいるのかもしれない。

一本裏道に入ると初めて見る店がいくつかある。その一つ、亀之助商店では、てぬぐいと復刻レトロマッチを売っている。店に入った途端、ドクロの手ぬぐいが目に付く。最近、江戸・明治の手ぬぐいの絵柄などがたくさん復刻されているので、「昔こんな模様のてぬぐいがあったのか!」と、一瞬驚いたのだが、どうも並んでいた絵柄のほとんどが「古風な新作」のようだ。一つ目小僧の絵が入った「お化け手ぬぐい」などもある。



レトロマッチの中にロウマッチがあった。子どもの頃、ロウマッチに憧れた。近所の「駄オモチャ屋」に売っていたが、値段が高かったし、なにもロウマッチでつけずとも、普通のマッチがあれば事足りる。だが、西部劇の「ブーツの底で火を付ける男」のようなイメージに憧れ、一、二度買った覚えがあるが、思ったほど簡単に火はつかない。林の中で木肌に擦りつけると、軸の先っぽごと無くなってしまったりした。もっとも、肥だめにクラッカーを投げ入れたりしていたので、そんな用途で火をつけるのに、格好いいもなにも無いのだが。

交差点沿いに大きな駄菓子屋があり、「駄オモチャ」もたくさん売っていた。メンコやベーゴマはともかく、ひとつ100円のヒコーキを売っていたのに大いに驚く。こんなのは昔もあったのだが、今も作っているメーカーがあるとは。継続してきたのか、それとも新しい商売として始めているんだろうか。


銀玉鉄砲は無かったが、一円玉大のプラスチックの円盤(ユーホー、とある)が出るピストルを売っていた。こんなのが昔もあった。
500円玉を与えられて入店した娘はお菓子やいろんなオモチャが売っている広い店内で、即座にそれを購入することを選択。ピストルが250円、玉が150円で計450円。ピストルにはMade in Japanとある。
娘はどうも昔から武器好きで、男の子みたいなところがある。6歳くらいの頃、温泉宿で、ピストル型のキーホルダーが欲しいとゴネたことがあるし、3年ほど前も、長瀞で何故かBB弾が出るピストルを買ってくれと騒ぎ、根負けして買ったことがある。
先日、刑事ドラマで「チャカ」なる単語が出て、興味を示していたが、「ピストルのことは、『はじき』とも言う」。「手錠のことを『わっぱ』とかも言うな...」などと言うと、「チャカ=ピストル」などと熱心にメモし始めるのだった。そんなメモをどんな場面で活用するんだ?....。
地ビールを温めたホット・ビアを飲んで帰る。川越といえば芋、ということで、サツマイモで作ったビールもある。

買って帰ったロウマッチの箱に会社名が書いてあったので、ウェブ・サイトを見ると、非常に本格的なマッチ・コレクターの人が運営しているような会社だった。世界中の古いマッチを復刻していて実に面白い。何故か大きな風呂桶なども売っている。
http://www.nostalgia.co.jp/