アバター、三浦海岸

何故か茅ヶ崎で映画『アバター』を家族で観る。
3Dの眼鏡をかけて見始め、15分くらいで、これは最後まで耐えられないんじゃないかと思うほど、目の奥の筋肉がムズムズするような違和感を覚えた。遠近感を強く出すために、手前にあるものが極端にピントがずらしてあり、これに自然と目が焦点を合わせにいこうとするせいか、度の合わない眼鏡をかけているような疲労感があった。慣れたのは最後の30分くらいだろうか。面白い体験だったが。
絵は驚くほど緻密に出来ているけれど、色彩とか輝度の高さがどうも不自然とうか、ラッセン系のイラストみたいで、アニメーションを観ている感覚だった。そういえば、同じくキャメロンの『アビス』の最後に出てくる宇宙船も遊園地の乗り物のような色だった。
ストーリーは....『ポカホンタス』と『エイリアン2』をくっつけたような感じ。
面白い視覚体験で充分楽しめたが、やっぱり値段が高すぎる。ティム・バートンの『アリス』も3Dらしいから同じ金額なんだろうか。


今年始めて三浦半島に行き、海岸で貝を拾った。天気も良く、水平線の向こうに富士山もくっきりと見える。

黒崎、長浜と行くが、タカラガイがとても少なかった。黒崎など、昨年はシボリダカラ、ナツメモドキなど、本当にたくさんあったが、全く見つからない。岩にアオサがたくさんついていて、浜の雰囲気も昨年と違って見える。
それでも、大きめのホシキヌタ、コモンダカラ、ハナマルユキなど、数種のタカラガイを拾う。貝が少ないので、カニの甲羅やウニの殻、それと崎陽軒の醤油入れが打ち上げられていたので、なんとなく拾う。昭和のものだ。調べてみたら、30年代から昭和63年まで横山隆一の絵で48種の醤油入れのキャラクター「ひょうちゃん」が作られていたらしい。ということは、少なくとも20年以上前のものということになる。もっとも、このへんでは鎌倉時代の陶片なども打ち上げられることがあるので、漂着物としてはそれほど古いものではないんだが。



葉山の御用邸前の海岸でも貝が上がると聞いていたので、初めて歩いてみたが、ほとんど貝はなかった。小石が多く、模様はないが、透明なメノウ(玉随)が結構落ちている。三浦のメノウというのは、それなりに知られているらしい。ジャスパーもある。

葉山の海岸の岩は波に浸食されてまるで巨大な古生物の背骨のような姿だ。