国宝土偶展

娘が博物館で縄文、弥生時代の土器などを見たいというので、上野に行く。
運良く、東京国立博物館で「国宝土偶展」をやっていた。大英博物館でThe Power of Doguなる展示をしたものが帰ってきたらしい。国宝の三つの土偶を含めて、主なものが集まったとても見応えのある展示だった。
2001年にやはり東京国立博物館で土器展をやったときにも、国宝の土偶がそろっていたが、あらためて厳選された(?)土偶だけずらりと見ると迫力ある。ハート型の土偶など、何度見てもいい形で、線刻も美しい。



土偶だけでなく、人物像のある土器なども展示されていたが、群馬県渋川市で出土した土器が素晴らしかった。抽象化された踊る人物像が(男性と女性が交互に)手をつないでぐるりと取り巻いている文様だというのだが、全体がひとつの有機物に見えるような意匠なので、言われなければなかなかわからない。カタログに文様を巻物のように平面に展開した図版が載っていて、なるほどと腑に落ちた。

常設展にも遮光土器やみみずく土器の名品があるので、今回一度で主な縄文土器が一通り見られる。