Thom Lane

Johann Zenzのメノウの本、Agates IIがようやく届いた。随分長く待たされたが、これは前作Agatesより写真のクオリティーも高く、なかなか見応えある。特にウェブサイトAgates with inclusionを運営しているPat McMahanのインクルージョンのあるメノウの標本が素晴らしい。

最近アメリカのメノウ・コレクターThom Laneと知り合った。70代の男性で、50年代に港湾労働の仕事で日本に一夏滞在したことがあるという。その際、日本の書と仏教に興味を持ち、大学で仏教を専修したのだそうだ。
書に影響を受けた絵をかいているということで、今月号のRock & Gem誌に作品の写真が小さく載っていた。小さすぎてよくわからないので、機会があればもう少し見たいと何気なく頼むと、作品を集めたFlickrの頁を教えてくれたのだが、ちょっとびっくりするほどいい絵が並んでいる。さらに驚いたことに、一度も個展などしたことがないし、したいとも思ったことがないという。
許可を得たので、ここで比較的最近の抽象画を数点紹介したい。これらだけ見ると書に影響を受けたというのはわかりにくいかもしれないが、要するに漢字のフォルムに興味があるようなのだ。また、石好きなだけあって、モリソナイトの模様などからアイデアを得たとおぼしき絵もある。




彼のFlickrの頁は以下に。
http://www.flickr.com/photos/thomlane/collections/72157617745505250/

とても興味深い人なので、またもう少し詳しく紹介したいと思う。