豆本

娘と清瀬駅まで散歩に行く。駅南口商店街で露店がいくつか出ていた。小さな豆本のようなものを売っている方がいる。中に字が刷られているわけではないので、豆本とは言わないのだろうか。ハードカバーとノート式のものと二種あり、ハードカバーのミニチュア本は、見返しからはなぎれから、実に丁寧に作ってあって感心する。写真の左端のストラップになっているものが天地2センチくらいだ。

表紙の布はインド更紗なども使っていて趣味がいい。聞けば製本屋さんで働いてらした方で、我々の業界でいう「束見本」も手作りしていたというから、正に本職なのだ。こうした豆本的なものだけでなく、注文を受けて、文庫本などを好みのハードカバーなどに仕上げる仕事などもされているらしい。

オマケとして天地1センチにも満たない超豆本をくださった。極めつけは写真の一円玉の上に乗っている天地5ミリほどの本で、表紙は革張りなのだ。見返しもついている! なんという仕事の細かさ。


毎月第四日曜に清瀬駅南口からまっすぐ続く商店街に店を出されている。
田中さん。電話0424-91-3400