マリコルヌ/DVD

70年代にフランスで活躍したモダン・トラッド(?)バンド、マリコルヌ=Malicorneが昨年一夜の再結成ライブを行ったらしい。CDが出ているが、本国ではDVDも出ていると知って、早速フランスのアマゾンから購入。Palだが、再生できる安いプレーヤーを持っている。当然ながら皆歳をとっていたが、なかなか力の入ったライブだった。
マリコルヌはブルターニュケルト・ハープ奏者アラン・スティーベルのバンドに参加していたガブリエル・ヤクーと妻のマリエが中心になって結成され、独特な混声コーラスが特徴的な、強い個性をもったバンドだった。ベルギーで活動していたハンガリーのバンドKolindaも在籍していたHexagoneレーベルから出された最初の4枚が素晴らしく出来の良いアルバムで、今でも愛聴盤だ。80年代に入るとポピュラー音楽業界の激変の影響でトラッド色が薄れ、ポップになり、「テクノ調」にさえなるが、方向を失って自壊。以後、ヤクーはソロで活動していたが、今回、オリジナルメンバーに声をかけ、一夜かぎりの再結成となったらしい。

ところで、Hexagoneレーベルはジャケットのアートワークも凝っていて、とてもいいレーベルだったのだが、CD化されてないものが多い。Kolindaのものは全て入手できないのだから、こんなにもったいないことはない。Youtubeに昔のライブ映像がいくつかアップされていた。改めて電気楽器がメインだったことに気づく。プログレバンドのライブという感じだ。今回の再結成ライブでは、ほとんどが民族楽器とアコースティック・ギターだった。二つ目の映像はテレビ番組だと思うが、いわゆる口パクだ。70年代後半もまだこんなことをしていたのか。

LIVE AUX FRANCOFOLIES

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Le Mariage Anglais

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Nous Sommes...

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