『不思議で美しい石の図鑑』補遺1

『石の卵』にも掲載した秩父珍石館の亀甲石を今回も掲載させていただいた。手を加えて形を整えてはいるが、これほど見事に亀の甲羅状になっているものは他に見たことがない。3年前に訪れたときは娘が上に乗せてもらえたのだが、今はちょっと無理かなと思う。
掲載許可をいただこうとホームページを開こうとしたら、閉鎖されている。館長の羽山さんはお亡くなりになっていた。訪れた際は、少し足腰が弱ってらっしゃるようだったが意気軒高で、熱心に石の説明をしてくださって、話が止まらないので、このまま帰してくれないんじゃないかと心配になるほどだったのだが。娘が離れた隙をみて、ちょっと、これこれ、と言いつつ引き戸を開け、いわゆるマラ石と木のうろの「陰陽セット」を見せてくれた時の笑い顔が思い出される。
珍石館は「何に見えるか」ということに特化した、世界でも珍しい私設博物館だと思う。しかもそれが陽気に溢れているのがいい。
お電話したところ、営業を続けていて、ホームページもリニューアル準備中だそうだ。
以前もアップした「人面石」をあらためて紹介しつつ、羽山さんのご冥福をお祈りしたい。