桂川潤さんの個展とバルトーク

数日体調不良だったが、ようやく復活しつつある。今日は空気も春らしくなってきて気持ちよかったが、なんとまた寒くなると。もう勘弁してほしい。

土曜日、自宅のご近所さんで友人の装丁家桂川潤さんの個展に。デザインされたバルトーク「弦楽四重奏曲全6曲」(古典四重奏団、クレアシオン、発売=レグルス)のCDジャケットデザインの原画と、そこから派生して制作された絵とコラージュの連作展だ。銀筆を使った、版画のような繊細で独特な風合いの絵もとても良かったが、黄金律をテーマに画面構成したコラージュ作品が実に見ごたえのあるものだった。大変な量の仕事をこなしつつ、このように力を込めた制作をされる意欲に敬服する。

お土産にいただいたCDをループで聴いている。はまってしまった。かつてのブリティッシュ・ロック好きとしては、おぉ、後期キング・クリムゾンじゃんか(逆だけど)、というところが随所に。


ハンガリーがらみで、もうひとつ。嫁が買ってきたフランスの画家ロベール・クートラスの評伝と作品集を見たらば、大好きだったハンガリーのトラッドバンド、Kolindaのファーストアルバムのジャケットをかいた人だった。年譜を見ると、ラジオでかかったKolindaの演奏に感激し、アルバム・ジャケットをかかせて欲しいと申し出たのだそうだ。好きなジャケットだったが、ずっと、ハンガリーで使われているカード遊びの札か何かなのかなと思っていた。
以前にも書いたが、このバンドがフランスのHexagoneレーベルから出した初期の3枚はCDになっていない(か、すぐに廃盤になってしまった)のは本当に惜しい。Youtubeで聴けるものもあるが。

クートラスの思い出

クートラスの思い出