コロンビア滞在8

今日は本当は午前中はティエラデントロにいて、午後移動する予定だったが、宿の主人が朝早く出た方がいいという。道路事情とかでどうなるかわからないからと。
宿はカルロスが紹介した宿で民家の一部屋を貸しているような感じだ。背のとても低い夫婦がやっている。二人とも動物好きとみて、犬が三匹、鶏・七面鳥などの家畜に加え、餌付けしている鳥がたくさんやってくる。カルロスがこのへんはギニー・ピッグ料理が美味しいと言っていた。ギニー・ピッグってたしか昔日本でつくられたスナッフ・ムービーのタイトルだったが。小さな豚だという。宿にモルモットがたくさんいて、それがギニー・ピッグだった。モルモットって食べるのか。
朝起きて部屋から出たら、大きな鳥が頭に止まってきて困った。早く餌をくれ、ということなんだろうけど。涼しい山岳地だが、ハチドリが飛んでいる。






こちらは犬が多い。野良なのか放し飼いなのか見分けがつかないが、そこら中にいて、勝手気ままに歩き回っている。路上の犬も結構可愛がられていて人懐っこい。昨日も3匹道を延々とついてきた。我々が川に降りて石を見たりしていると一匹が様子を見にきて、道に戻ると再びすぐ近くを歩き始める。日本で家の中で飼われている犬よりも気楽で楽しそうだ。犬種も大きなセパード的なものもいれば、小型の尨犬、チワワなど実にいろいろだ。




デジタルカメラのいいところは、撮ってすぐに見せられることだ。が、子供はこれをやるときりがない。「頼む、もっと撮って」と背後で叫んでいた。男の子はやはり棒を振り回すのが好き。


コロンビアというとコーヒーが名産だが、皆コーヒーをよく飲む。グァテマラに行ったときは、観光客以外だれもコーヒーなんて飲んでいなかった。しかもホテルで出てくるのもネスカフェフリーズドライのコーヒーだった。元々輸出用に無理やり作らせたわけだから、そんなもんだろと思っていた。贅沢品なのだ。コロンビアは違う。ごく小さな食堂やパン屋でも豆を挽いてネルドリップで入れる。それと、オーガニックだということを強調する。何度この「このコーヒーはオーガニックなんだ」という言葉を聞いたか。農園は化学肥料を使っているが、個人の畑などは自然のままで、木の大きさから実のなり方から違う。

宿を出るとき、女主人がレモンを三つくれた。マリアムと山道を延々歩いた際にやたらと蚊に刺されて、死ぬほど痒い。「ムヒ的なものはないですか」と訪ねると、レモンを塗れと。今日の夜も宿でこれを塗りなさいとくれたのだ。

ラプラタまでカルロスと一緒に行き、そこで別れた。「お前は瑪瑙が好きだからこれをやる」と、瑪瑙の腕輪的なものをくれた。「ほら、中に魚が入ってるのが見えるだろ」と。「瑪瑙に魚なんて....いや、本当だ。入ってる、入ってる」

ラプラタからネイバに直行のバスが出ていた。予定よりもずっと早くボゴタに着く。