タッシリ・ナジェールの旅 6日目

 In Itinenに2泊し、再びテントをたたんで出発。テント(モンベルの2人用)をたてるのはそんなに大変ではないけれど、いかんせん疲れているので連泊は助かる。

 この日も午前中はIn Itinenの残りのサイトを見る。牛に乗る女性像のとても状態の良いものがある。繊細なタッチはイヘーレン様式にも見えるが、乗っている人物は上半身裸でイヘーレンの絵に出てくる人たちとは違うようだ。

In Itinen

In Itinen

In Itinen

In Itinen

午後は北に移動してTin Abotekaへ。ここにはタッシリ・ナジェールを代表する絵のひとつ、等身大の弓をもつ人の絵がある。ほぼシルエットなのだが、本当に上手く迫力ある。男性は丸い帽子をかぶっていて、目も描かれているように見える(そう見えなくもない、という感じで確信はない)。日本のツアーなどではこのサイトを飛ばしてセファールに直行するものがあるようだが、ここはマストだと思う。今回いけなかったTan Zumaitakとどちらをとるべきかとなるとちょっと難しいけれど。

Tin Aboteka

Tin Aboteka

細長い帽子のようなものをかぶっている人物像をしばしば見かける。ポンパドールとかエルビスとか呼ばれているようだが、髪形とは思えないので、帽子のようなものなのか。複数の人物が描かれている場面で一人、二人だけがこのスタイルということもあるので、もしかすると地位を象徴するものなのかもしれない。

Tin Aboteka

この日のキャンプ地Tin Tazariftへ向かう。これまた有名な大きな絵「泳ぐ人」がある。岩の脈で白っぽくなっている部分を水に見たてているとも考えられているが、わからない。これもなかなかの迫力だったが、時間が日が暮れる直前だったためとても暗く、写真を撮るには全く適さない環境だった。できれば明るい時間に来たかったのだが。

Tin Tazarift

Tin Tazarift

ロバ隊とガイドのムハンマドは我々とは別に夕飯を食べて焚き火をたいている。前回はガイドたちと一緒に茶を飲んだりしたが、今回はそういう感じでもなかった。きっと我々よりもおいしいものを食べてるんだろうね、と言いつつ、ドロドロのインスタント食を食べるのだった。

この日は18キロ歩いた。

Tin Tazarift