コロンビア滞在2

終日ボゴタをうろうろする。まずは「黄金美術館」。別に黄金好きというわけではないけれど、プレ・コロンビア時代のコロンビア(まぎらわしい)は黄金細工がものすごく豊富だったのだ。コスタリカの黄金美術館も凄かったが、展示数ではずっと多いように思う。
コスタリカで見かけた鷲やカエルをモチーフにしたものとそっくりの意匠も多々あり。地理的には結構離れているように思うが文化的な共通点があるんだろう。

これは「オーパーツ」として有名な「黄金のジェット機」のひとつ。日本人にはかなりお馴染みだが、非常に小さく見栄えがしないので、ほとんどのコロンビア人はスルーしていく。かく言う私も気付かずに通り過ぎ、最後まで見た後で再び探しに戻った。飛行機というより、虫や鳥、魚などが合体したような感じ。ジェット機シリーズ以外にもいろんな動物が合体したようなものは結構あるのだ。しかし、これが飛行機に似ているというのを最初に言い出したデニケンは偉いぞ(?)。

例によっておかしな壺も多いが、こちらはペルーのモチェ文化風のものがある。また、遠くメキシコにも通じる、カゴを背負った爺さんの姿の焼き物もあった。

古い刑務所を改造した国立博物館にも寄る。こちらは古代から現代までのコロンビアの歴史を俯瞰するものだ。今回の旅行のメインの目的であるサン・アグスティンの遺跡に関する英語の本が売っていたので、値段を聞いたらば、高い。本を買うと重くて悲惨なのだが、欧米以外で出ている本はなかなか手に入らないので、買おうかどうしようか迷っていると、売り場の女の子が「今、国際手工芸品見本市」をやっていて、そこで半額ほどで売っていた。という。タクシーで行ってもずっと安いから是非行け、と。
勧められたとおりタクシーで見本市に。なんと入場料が必要ではないか。さらに、本屋に行ってみると、スペイン語版しか無かった....。仕方なく会場をうろうろ。コロンビアのありとあらゆる手工芸品に加え、世界各国の民芸品があり、楽しめた。コロンビアの民芸品はほとんどつまらないのだが、先住民のモノトーンの織物とカゴが素晴らしくいい。カゴはパナマのウーナーン・バスケットと同系のもので、どうも同じ部族が国境をまたいでいるようだ。パナマのウーナーン・バスケットは華やかなインコや蝶、海の生き物をあしらったものがあり、ちょっとした壺が欧米で数十万円という、目玉が飛び出るほど高い値段で売っている。この見本市で売っていたものもとてもいい作りだったが、それほど高価でもなかった。


町はすっかりクリスマス気分になりつつあり、夜はすごい人通り。いろんな「銅像人間」、コスプレイヤーがいる。