タッシリ・ナジェールの旅 12日目

タッシリ・ナジェール最後の日。10日間、ただひたすら歩き、写真を撮りの繰り返しで一日があっという間に過ぎていった。もうちょっとのんびりする時間もあってよかったような気もする。ロバも今日一日荷物を運んだら、ようやくお役御免だ。水や食糧もほとん…

タッシリ・ナジェールの旅 11日目

さすがに前日は長く歩いて疲れた。ジャバレンが連泊なのは助かる。 南アフリカで膝の骨にヒビが入ったので、そこが痛くなるのが心配だったが、サポーターをしていることもあってか、幸い痛みはなかった。それでも念のため湿布を毎晩貼って寝た。英さんとジャ…

タッシリ・ナジェールの旅 10日目

この日はジャバレンまで最も長く歩くということで、足腰に痛みのある英さんとジャン・ピエールはショートカットすることに。それにしても、アンドラスの日程表に載っている距離は全くあてにならない。前日も日程表では12キロとあったが、20キロ近かった。ど…

タッシリ・ナジェールの旅 9日目

セファールを発ち、南のジャバレン方面に向かう。岩山が連なる地域から平坦なエリアに出てひたすら歩く。 Sefar 先ず、Tin Rassoutinというサイトに。体が逆三角形に様式化された人物像が多くみられる。これはタッシリ・ナジェールの麓のTadrartにも多くみら…

タッシリ・ナジェールの旅 8日目

セファールは壁画が最も多く集まった場所だ。白いセファール、黒いセファールの二つのエリアにわかれている。全て回ろうとしたら数日かかるのだろう。アンリ・ロート隊の詳細な地図があり、場所を特定することができる。このエリアはまるで道路と建物のよう…

タッシリ・ナジェールの旅 7日目

朝7時に出発し、Tin Tazarift内のサイトを見る。昨日の最後に訪れた場所にカバの絵があるというので撮影しようとしたら、アンドラスが明日戻ってくるから先へ急げというので撮らず。が、その後わかったのだが、ここにカバの絵があることに気づかずに言ってい…

タッシリ・ナジェールの旅 6日目

In Itinenに2泊し、再びテントをたたんで出発。テント(モンベルの2人用)をたてるのはそんなに大変ではないけれど、いかんせん疲れているので連泊は助かる。 この日も午前中はIn Itinenの残りのサイトを見る。牛に乗る女性像のとても状態の良いものがある。…

タッシリ・ナジェールの旅 5日目

この日は先ず昨日見られなかったIn Itinenの他のサイトに。キャンプ地のすぐ近くには遊牧民の墓がある。三つ並んでいるのは同じグループの人なのか、もしくは家族なのか。 In itinen さらに、アンドラスも英さんも訪れたことのない、Ouan Derbauen、Ouan Ago…

タッシリ・ナジェールの旅 4日目

Tamritで朝6時に起きて6時半に朝食。 疲れてはいるが、なかなか熟睡できないのが辛い。標高が高いので、明け方はかなり冷えるのだが、テント無しで寝ている人が数人。 キャンプから近い場所に平らな岩盤に彫られた象の刻画がある。刻画はかなり低い角度から…

タッシリ・ナジェールの旅 3日目

予定通り6時半くらいに朝食、7時過ぎに出発。朝食は前回と同じでバゲットにチーズや蜂蜜やピーナッツバターなど、好きなものを塗って食べる。 タッシリ・ナジェールは堆積岩の台地だが、下の方は花崗岩が多い。ピンク花崗岩など、タイプも複数あるように見え…

タッシリ・ナジェールの旅 2日目

ジャーネットの宿に泊まって翌日は市内の壁画を見ることに。午前中はジャーネットの西を流れる川(干上がっているが)の対岸の岩場まで歩いていき、壁画や刻画を見る。アンドラスは市内の店に食糧などの買い出しに出て、別行動。 町のすぐ近くにあるので、落…

タッシリ・ナジェールの旅 1日目

今日からアルジェリア、タッシリ・ナジェールの台地に約2週間の旅程で出発する。2018年の11月にもタッシリ・ナジェールの麓の壁画サイトを周遊したが、台地の上はリビア国境のすぐ近くであることから、長く観光客を受け入れていなかった。リビアは相変わらず…

新刊が出ます

また、新しい石のフォトブックが出ます。創元社から「不思議で奇麗な石の本」として3冊シリーズで企画された最後の一冊、『縞と色彩の石 アゲート』です。縞メノウに特化したフォトブックで、これまで既刊書で紹介してきた自分のコレクションだけでなく、オ…

新刊が出ます 企画4年・制作に3年以上かけた図鑑『世界のふしぎな木の実図鑑』(小林智洋・山東智紀 著 / 山田英春 写真、創元社)が刊行されます。今回私は写真を全て撮りおろし、もちろんデザイン・組版などプリプレスを全て行っています。写真は深度合成…

石と賢治のミュージアムで「不思議で美しい石の世界」展開催中

岩手県一関市にある「石と賢治のミュージアム」で、私の模様石のコレクションの展示が行われています。「不思議で美しい石の世界」と題して、約100点強のメノウやジャスパー、風景石などを展示しています。 不思議で美しい石の世界 不思議で美しい石の世界

「先史時代の岩絵の世界」その5

先史時代の岩絵の世界第5回(最終回) ブラジル/「最初のアメリカ人」の謎 南北アメリカは人類が最後に移り住んだ大陸で、今から1万5000年以上前、私たちと同じモンゴロイドの一団が、アジアから凍結したベーリング海峡を渡って入ったのが最初だ──。こ…

「先史時代の岩絵の世界」その4

先史時代の岩絵の世界第4回 アルジェリア/「緑のサハラ砂漠」の記憶 アルジェリア東部、見渡すかぎり不毛の地が続くサハラ砂漠の真ん中に、2頭のキリンの絵が彫られた岩がある。砂と岩山しかない周囲の環境とあまりに不釣り合いだが、この絵はサハラの遠い…

「先史時代の岩絵の世界」その3

先史時代の岩絵の世界第3回 インドネシア・スラウェシ島/人類最古の絵はどこに? 「人類最古の絵」はどこにあるのか──。 これまで美術の歴史をたどる書籍などで、最初に紹介されるのは決まってラスコーなど、ヨーロッパの洞窟壁画だった。これらは主に約3…

「先史時代の岩絵の世界」その2

「先史時代の岩絵の世界」第2回 「オーストラリア 秘境に残るなぞ多き人物画」 オーストラリア北東部の壁画に、棒のような体の小さな人物像が見られる。「踊る人」と呼ばれてきたが、ミミという、人間に絵を描くことなどを教えた精霊の姿なのだともいわれる…

「先史時代の岩絵の世界」その1

『しんぶん赤旗』に4月27日から5月22日まで、全5回で「先史時代の岩絵の世界」という連載を執筆しました。ここ数年続けてきた岩絵の取材をもとに書いたものです。許可を得てここに再録します。 「先史時代の岩絵の世界」第1回 「オーストラリアの先住民居住…

『花束の石 プルーム・アゲート』(「不思議で綺麗な石の本」シリーズ 創元社)刊行しました。

コロナで引き篭もりの真っ最中に、新刊『花束の石 プルーム・アゲート』を刊行しました。昨秋に刊行した『風景の石 パエジナ』に続く、「不思議で綺麗な石の本」シリーズの一冊です。私の持っているものに加えて、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本のコレク…

南ア岩絵撮影行 その後

南アから戻ってから2週間以上経った。膝の怪我は近所の接骨医に診てもらったところ、骨が折れている、と。目白の整形外科でレントゲンを撮る。幸い、ヒビが入ってはいるが、浅く、ギプスまでする必要はないと。サポーターをつけて一ヶ月半くらいで治るだろう…

南アフリカ岩絵撮影行 12日目(最終日)

この日はケープタウンまで約3時間かけて戻り、博物館に寄ってから帰国の予定だ。 朝、宿の主人に挨拶しようかと思ったが、家のドアが格子でしっかり閉じられている。今朝出ることは知っているはずなので、少し車のエンジンをかけて待ってみたが、反応無し。…

南アフリカ撮影行 11日目

この日はCederberg Wildernessの中心部へ降りていく。昨日うろうろしていたのは北縁の部分で本丸はもっと南なのだ。 朝、宿は朝食は出ないのでClanwilliamに行き、スーパーマーケットの二階にある小さなカフェでイングリッシュ・ブレックファストを。スーパ…

南アフリカ岩絵撮影行 10日目

今日から北へ200キロ以上移動してCederberg Wilderness 公園に入る。Cederbergは何を読んでも真夏はともかく暑い、日中は歩けたものではないとある。40度以上と。宿の主人も「暑いよ」と。涼しいケープタウンからそんなに遠くないのにと思うが、気候は「全く…

南アフリカ岩絵撮影行 9日目

今日は岩絵撮影は無しで、ケープ半島を巡る。宿の主人の勧めでまず少し北上して時計周りに回ることにした。近くに植物園があり、ちょっと興味あったがスルーする。戻ってきて余裕があったら見ることにしよう。 東海岸沿いに鉄道が走っている。列車が通るとこ…

南アフリカ岩絵撮影行 8日目

今日はダーバンに戻ってケープタウンに飛ぶ。ダーバンまで約3時間。宿の朝食前に出なくちゃならない。膝に昨日買った冷えたケンタッキーの箱を乗せ、かじりながら走る。最低な感じの朝ごはんだ。 ここでは一般道でも100キロくらい出してないと追い抜かれる。…

南アフリカ岩絵撮影行 7日目

一晩開けて少し膝の痛みも和らいでいたが、とてもじゃないが長く歩けない。仕方ないので今日は一日休むとする。今日訪れる予定だった岩絵サイトの絵は大勢の人が行進しているようなユニークなもので、ぜひ見たかったのだが、昨日のGame Pass Shelterの絵が本…

南アフリカ岩絵撮影行 6日目

(一度書いたのだが、パソコンが壊れたため再び。) 今日は満を持してGame Pass Shelterへ。やはり雨降りなので本当にガイドが来るかも心配だったが、途中の道が気になる。昨日もハンドルをとられるほどぬかるんでいたが、昨夜はかなり降っていた。路面はも…

南アフリカ岩絵撮影行 5日目

昨夜からずっと雨が降っている。こちらは真夏だが、雨期で、長ければ一週間雨続きということがあるようだ。今年は雨が全く少ないようだが、天気予報を見ると、ほとんど毎日雨マークがついている。 今日はこのエリアでもっとも重要かつ絵の状態も良いとされる…