2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ロンドン-ローマの距離

『古代のイギリス』という、ローマ帝国統治時代のブリテン島の歴史をコンパクトにまとめた本を読んだ。 四六判で100頁強の中に収められているので、本としての面白みには欠けるが、手軽に基本的な知識を得られるという点で便利ではある。 この本を読んで、ふ…

キンクス

ここ数日、Kinksのアルバムを繰り返し聞いている。77年の「Sleep Walker」と78年の「Misfits」だ。60年代末から70年代初期に「村の緑を保護する会(!)」とか「アーサー、大英帝国の衰退もしくは滅亡」とか「この世はすべてショービジネス」などの、イギリ…

病院通りを歩く

昨秋に『巨石』の原稿を書き始めてから、日中は仕事でパソコンの前に座り、深夜と週末は原稿書きでパソコンの前に座り、と、ほとんど動かなかったため、すっかり体がおかしくなってしまった。もともと腰痛持ちで、血行が悪い。かかりつけの鍼灸の先生に「筋…

赤塚不二夫

赤塚不二夫の奥さんが亡くなられたらしい。赤塚氏本人は数年間眠ったままだという。彼が漫画家として持続的に仕事ができなくなってから随分と年月が経ったのだろう。そのへんの事情はあまり詳しく知らないのだが、小学生の頃は赤塚フリークだった。というか…

石降り/動く石

インドのどこかの町に多くの魚が降ったらしい。魚が降る、蛙が降る、石が降るというのは話に聞いたことはあるが、はっきりと報道を聞いたのは初めてだ。竜巻で巻き上げられた魚だったのだろうか。 北米のデス・バレーには「動く石」というのがある。砂漠の上…

読売新聞/時事通信/私有地の中の遺跡

読売新聞の書評欄の中の「著者来店」というコーナーで『巨石』を紹介していただいた。取材に来られた片岡さんは私とほぼ同年代で、古代遺跡に関心の深い方だった。私の家族が私の極端な遺跡巡りにつき合っていることを不思議そうにしていらしゃったが、記事…

JPEG/iPod

最近音楽を聴くのはもっぱらiPodでイヤホンというセットになってしまった。仕事場にちゃんとしたCDコンポはあるのだが、パソコンや外付けハードディスクのファンなどがうるさく、きちんと聴けない。自宅にもコンポがあるが、夜遅くしかいないので、なかなか…

『人類はなぜUFOと遭遇するのか』

オンラインで表題の文庫本を買った。届いた本をざっと見たところ、UFO史ともいうべきもので、想像していたものとはちょっと違った。私が興味があるのは「なぜ」のところだったのだが、これは出版社が付けた上手い邦題だったようだ。 子どもの頃は完全に「…

「パワーストーン」/グリーンマン

瑪瑙などの石が好きで集めていると、「パワーストーン」なる商売を多く目にする。水晶などを身につけると、こういう力を得ることができます、というような商売で、海外で始まって、日本でも盛んだ。誰が考えているのかわからないが、それぞれの石にいろんな…

食べても食べても

猫の認知症というのはあるのだろうか。事務所に住んでいる雄猫のトントの食欲が尋常でなく、怖い。 もともと食い意地のはった猫だった。12年ほど前に石神井公園に7匹捨てられていたうちの一匹だったのだが、兄弟の中で一番小さく、やせて発育が悪かった。 箱…

新盆/死者の日

昨年の9月に亡くなった義祖母の新盆の供養を行った。昨夕玄関先で迎え火を炊き、今日は経をあげてもらった。 私の父はこうしたことに全く興味がない、というか、忌避していた面があったので、小さな仏壇はあったが、線香ひとつあげていなかった。父は中学生…

シド・バレット訃報

新聞にシド・バレットの訃報が乗っていた。60歳だったという。死因は不明だそうだ。糖尿病を煩っていたらしい。 ビンク・フロイドのデビューアルバムと二枚のソロアルバムを作り、精神を病んで音楽界から消えた人だ。30数年間全く活動していなかった人である…

700万アイルランド移民

ミラー、ワグナー『アイルランドからアメリカへ──700万アイルランド移民の物語』(茂木健訳、東京創元社)を読む。 移民をテーマにしたドキュメンタリー番組から生まれた本だという。訳者の茂木さんはアイルランドやブリテン島のトラッド・ミュージックの評…

吉田達也氏のサイト/

パーカッショニストの吉田達也氏のサイトStones of the Worldが非常に面白い。ご自分で撮られた世界中の石の遺跡、磨崖仏、巨岩の奇景の写真が集められている。古代遺跡のサイトは多いが、石の奇景や近現代のものまで含めているのは珍しい。私もずっと行って…

常田富士男「私のビートルズ」

「Japanese Rockin' Psyche&Punk "65-71 コロンビア編 サイケデリック・マン」(長い)というCDを買ってみた。「昭和元禄 トーキョー・ガレージ」というレコード会社横断の企画で、アマゾンなどでも評価が高かったので、とりあえず一つ聞いてみようかと。全…

チェダー人・征服史観

『巨石』やウェブを見てくださった方々から、「これはケルトの遺跡なのでしょう?」と、よく言われる。いや、そうではなくて、もっと前の人たちが作ったものです、というと、「もっと前の人」って誰? という反応が返ってくる。このへんがややこしい。一部、…

国分寺市・エックス山

『こころのふるさと エックス山の植物たち』という冊子があることを知った。市販はされていない、NPOに寄付をした人に配布しているらしい。私は東京都国分寺市日吉町育ちだ。通った小学校の校歌の歌い出しが「緑の森に囲まれて」なのだが、60年代から70年代…

パタゴニアの瑪瑙を巡る露骨な商売

巨石でなく、瑪瑙を巡るおかしな商売について。10数年前から世界の瑪瑙を集めている。最初は鉱物フェアーなどで少しずつ買っていたが、ネット時代になって、地球の裏側で石を掘っている人と直接メールなどでやりとりをするようになった。一時は毎日のように…

箱根・寄せ木細工・七福神

義母を連れて家族で一泊で箱根に。宮ノ下にある、宿専用の小さな小さなロープウェイに乗って谷に降りていく老舗の温泉宿だった。風呂に入りつつ、久しぶりにかじか蛙の声を聞いた。のんびり過ごすはずだったが、宿に温泉水を使った小さなプールがあり、近頃…

ガヴリニ島でした

ブルターニュにある通廊付墳墓Gavrinisを、『巨石』の中で、ガヴリニス島と表記しましたが、ガブリニ島の間違いでした(!)。そうでした、フランス語の最後のsは発音しないのでした。まだ行ったことがないのですが、この遺跡の通廊沿いにある石には見事な波…