2011-01-01から1年間の記事一覧

全て入稿

『不思議で美しい石の図鑑』の本文を全て手放した。年の終わりとともに、本当に精根尽き果てたが、5年前の前作『巨石』の時に比べて、精根が尽き果てるのが早いこと....。半分のボリューム、文章は数分の一なのに。今年は思いがけないことが続き、全く予定通…

石の本の刊行予定

久しぶりのブログが宣伝というのもなんですが、ようやく模様石の図鑑の刊行が決まりました。本当はこの秋に出る予定だったんですが....来年2月に決定しました。LIthos Graphicsで紹介してきた私の瑪瑙に加えて、ジャスパーやパエジナなどの風景石、セプタリ…

思いがけない不幸が身内に続き、全く余裕の無い日々だったが、少しずつ生活リズムだけは以前の状態に戻りつつある。 自動車で実家、親族の家、病院、役所、裁判所、歯医者(!)、松本市、仕事場と、あちこち毎日高速道路で移動していたが、今週は約二ヶ月ぶ…

昨日の合同記者会見で、福島に限らず関東各地の詳細なモニタリングをすべきではないかという問いに対し、文部科学省の担当者があいかわらず「有識者と協議中です」とか答えていた。どういう「有識者」たちなのか、推して知るべしという感じだが、答弁の感じ…

日曜夜、NHK教育で放送された「ETV特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図」は力の入った企画だったが、Youtubeに全てアップされている。 事故の直後から自発的に原発周辺の放射能値を測定し、土壌や植物のサンプルを集め、研究者のネットワークによって「…

当初昨年と同じ10月に予定していた創形美術学校でのブックデザインの講義が、予定変更で今週から始まった。 前回は夏目漱石の『夢十夜』を課題にしてなかなかの力作揃いだったが、ややトーンが似通っていた面があったので、今回は宮沢賢治の『注文の多い料理…

1号機の圧力容器にはほとんど水が入っていなかった、燃料は溶けて下に落ち、固まっているという。しかも圧力容器には穴が空いていて、一部の燃料が格納容器にこぼれ落ちているかもしれない、さらに格納容器も、「水棺」作戦が上手くいかないところをみると、…

競馬雑誌『ROUNDERS』

もうひとつ仕事関連のお知らせを。以前本の雑誌社でお世話になった荒木さんからの依頼で、新しい競馬雑誌の表紙デザインをした。二人で創刊したいわば自費出版雑誌なのだが、この時世にこういうことをする心意気よ! 馬券を一度しか買ったことの私だが、応援…

塩井浩平さん、岡田里さん、個展

仕事で何度かお世話になったイラストレータの塩井浩平さんが個展を開く。最近なかなか頼める機会が無いが、私はこの人の味のある線が大好きなのだ。ベン・シャーンの線画にも通じるものがある。今回は映画俳優のポートレート集とのこと。中学生の頃、映画雑…

土壌汚染をそろそろ調べなきゃいけないと思っています、と、文部省が言っていた。8月くらいを目処にと。なんで8月なのか? 信じがたい暢気さだ。少なくとも学校の校庭だけでも至急調べ、対処すべきだろう。神奈川西部の茶葉から規制値を超えるセシウムが出た…

日曜の読売新聞の「空想書店」欄で、考古学者の松木武彦氏に拙著『巨石』を紹介していただいた。発売から随分時間が経つのにこのような形で取り上げていただけるのは本当にありがたい。 国民新党の下地氏にジェームズ・ジョーンズ前米大統領補佐官が普天間基…

マリコルヌ/DVD

70年代にフランスで活躍したモダン・トラッド(?)バンド、マリコルヌ=Malicorneが昨年一夜の再結成ライブを行ったらしい。CDが出ているが、本国ではDVDも出ていると知って、早速フランスのアマゾンから購入。Palだが、再生できる安いプレーヤーを持ってい…

糸魚川探石

連休はおとなしくしていようかと思ったが、なかなかそうもいかず、新潟の海岸に石拾いに行く。 糸魚川周辺はヒスイが採れることで有名で、ヒスイ海岸という名の浜が複数ある。青海のヒスイ海岸と糸魚川駅に近いヒスイ海岸に行ってみた。 浜にあがっている石…

浜岡原発停止の要請は、この政権で初めて評価できる判断じゃないか。人気取りとか唐突だとか、ここだけとり上げるのは不公平とか言われているが、そんなことはどうでもいい。この原発が動いていること自体がどうかしているのだ。それに党内であれこれ議論な…

地震、原発事故、さらに親父の入院・転院・葬儀と続き、全く落ち着かない日々だった。仕事の連絡も震災後は比較的ひっそりとしていたこともあり、えもいわれぬ非日常感があったが、連休を前にして、にわかに忙しくなってきた。連休くらいには原発問題も冷却…

地震-25

事故のレベルが7になったと、何を今さら。 飯舘村の計画避難に関しても、放射性物質が同心円状ではなく、細長い蝶の羽のような形で北西部に伸びていたことはSPEEDIでも、海外の気象予測でも2週間以上前にわかっていたことだし、IAEAの土壌検査でも勧告されて…

近所で花見

例年は小金井公園で友達と花見をするのだが、今年は近所で。と言うとしょぼいような言い方だが、多摩全生園の桜は大変見事なのだ。 最近買ったipod touchで撮ったが、ムービーの画質の高さに比べて、写真は今ひとつだ。 全生園は居住している人が減っている…

地震-24

地震後の1号機の初期の状況が明らかになってきたが、恐ろしいの一言につきる。あっという間に空焚きになっていたのだと。よくもったもんだ。AERAの記事も興味深かったが、東電の武藤副社長は大した玉だ。通産省が核燃料サイクル計画の見直しを示唆したときも…

地震-23

汚染水問題でゼオライトが注目されるようになってから、ネットで「飲むゼオライト」液みたいなものを高値で売っていて、なんだか怪しげだなと思っていたが、早速今日販売業者が逮捕されていた。液そのものがデタラメなものだったのか、「内部被曝を緩和する…

地震-22

産経オンライン版の記事。 コウナゴから高濃度ヨウ素 厚労省、魚も基準値検討つい数日前、二、三の御用学者が魚にはほとんどヨウ素は蓄積されないんです、問題ありませんと言っていたばかりだ。全くもって信用できない。と思っていたら、1時間後に同じ問題で…

地震-21

週末、マスコミで一斉に原発で作業にあたっている東電や関連会社の人たちの「自己犠牲的」働きを美談として伝えていたが、違和感をおぼえる。犠牲を強いられているのであって、伝えるべきは犠牲を強いているのは何なのか、線量バッジも付けずに、アラームが…

地震-20

読売の世論調査で「今後、国内の原子力発電所をどうすべきか」という質問に対して、「現状維持」というのが46%で最大、「増やすべき」の10%を加えると過半数を超えている。この事態を前にして尚「現状維持」とは。今日、原発の汚染水問題が遅々として進まな…

J.J.グランヴィル展

気分転換をかねて、通勤途中、練馬区立美術館に「鹿島茂コレクション1 グランヴィル 19世紀フランス幻想版画」展に寄る。当初4月3日までの予定だったが、地震の影響で10日まで延長されている。 J.J.グランヴィルは19世紀前半のフランスで風刺画・挿絵画家と…

地震-19

飯舘村でIAEAの避難基準超す放射性物質 これを受けて政府は、まだ特定の場所で検出されただけだから避難の必要はないと。水や野菜の規制値も厳し過ぎたから見直そうなどといい初めている。そんなでたらめな規制値なんて意味があるのか。原発敷地内の地下…

地震-18

テレビで同じことをある程度以上の頻度で繰り返してはいけません、と、誰か脳学者とかが言ってくれないだろうか。「こんにちワン」「さよなライオン」だけでなく、「おはよウナギ」とか「ただいマンボウ」までは知りたくなかった。さらに、新しく始まったメ…

地震-17

「あぶら残すは20年〜〜」というのは、30年前、敦賀原発の広報館に置いてあった「原電音頭」のイントロだ。今、この状況において、ブラックとしか言いようがないが、ラストは「あソレ、原子だ、原子だ〜」だった。敦賀の1号機は日本最初の商業炉で、70年の万…

地震-16

ついに土壌からプルトニウムが出たと。昨日まで、テレビに出ている「専門家」まずそういうことはなかろうと言っていた。あてにならない。炉心がかなり溶けているということだろう。建屋の外にまで高濃度の水たまりがあるというし、この時間的遅れはかなり深…

地震-14、15

ガソリンの販売がようやく正常に戻りつつあると聞いたので、道に出てみるが、確かに行列が無くなっていた。が、まだ被災地には長い行列があるようだ。以前はタンカーで主要な港湾に運んでいたようだが、使える港が激減したこともあって、ルートが無くなって…

地震-13

カバーデザインを担当した下川裕治さんの本『鈍行列車のアジア旅』(写真=中田浩資さん、双葉文庫)の刊行記念トークイベントを聞きに、西荻窪の旅関係の専門書店「のまど」に。こんな時だけれど、店内は満員、フィリピンで勝手に線路を使って商売している…

地震-12

今日は西武線の車内の電灯が全て消えていた。随分、雰囲気が変わるものだ。特に不便もないのだが、一種重苦しい感じになる。 少しは物不足が解消されるかという雰囲気があったのに、今度は水がすっかり店から消え、お茶の棚までガラガラになっている。乳児の…