2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ユタ・アリゾナ壁画紀行 12日目

最後の日、16時半にレンタカーの返却だが、計算では3時間くらいは余裕がありそうなので、もう一度ペトリファイド・フォレストに入る。園内に「アゲートハウス」という、珪化木で作られた先住民の住居跡があるのだが、昨日は通り過ぎてしまっていた。 アゲー…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 11日目

この日に行く大きな木の化石がごろごろしている砂漠、ペトリファイド・フォレストはペイジから東約380キロの場所にある。さらに翌日はラスベガスに戻る必要があるが、この移動距離が600キロにもなってしまう。たいへんだが、決めた以上は仕方ない。 東へ向か…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 10日目

ペイジはアンテロープ・キャニオンという岩の回廊の近くの町として知られる。岩のカーブと中に差し込む光とが作り出す造形の美しさは近年広く知られるようになっていて、現在はツアーでしか入ることができない。私もこの日の11時過ぎに予約をして、日にちや…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 9日目

朝早くコーテズの宿を出て、メサ・ヴェルデに再び入る。メサ・ヴェルデはかなり標高が高く車で上がっていくとどんどん霧が深くなっていった。これは上で何も見えないのでは? この日は朝一番早いツアーで崖沿いの最大の住居跡「クリフ・パレス」と、「バルコ…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 8日目

前夜はかなりの強風でテントのフライが飛びそうだったが、翌朝は気持ちよく晴れた。せっかくなのでもう一度シーニックロードを走る。前日はなぜか寄らなかった「ジョン・ウェイン」ポイントにも。上部が平らな岩山は一部細長く割れているのを手袋に見立てて…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 7日目

最初の予定では、この日はモアブから東のコロラドに入り、アナサジの住居跡であるメサ・ヴェルデに行く予定だったのだが、その後で回る予定だったモニュメント・バレーが、ちょうど予定した日に自転車レースの開催で入場できないことを知り、急きょ先にモニ…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 6日目

この日は壁画よりもモアブの近くのアーチーズ国立公園で奇岩を見る予定だった。自分の『奇岩の世界』に掲載した岩も複数ある。 アーチーズ国立公園は中に入る車の時間帯ごとの台数制限をしていて、私は国立公園の入場パスは購入していたのだが、時間ごとの予…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 5日目

朝起きて車を見ると、もうタイヤはぺちゃんこになっていた。これで長い距離走ったらホイールもダメにしてしまうので、すぐ向かいにタイヤ屋があって本当にラッキーだった。 7時半頃にタイヤ屋の前に駐車し、店員が店を開けに来ると同時にパンクをすぐに見て…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 4日目

この日も移動の長い予定だ。まず、70号線を西に大きく移動して、エメリー近くのロチェスター・パネルを見に行く。このペトログリフは今回の旅の主な目的のひとつだ。ネットで画像検索すると、壁面の一部に影がおちている写真がある。これは避けたい。何時頃…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 3日目

朝早く起きて、ホースシュー・キャニオンに向かう。最後は約1時間のオフロードで、この道がコンディションが悪いときは通常の車では難しいとあちこちに書かれていたので4WDを借りざるをえなかったのだ。道は概ねすごく平坦だったが、一ヶ所砂漠のようになっ…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 2日目

朝早めに宿を出てブライス・キャニオンに。 ブライス・キャニオンは侵食によってできた円形の陥没地で、細長い土柱が立ち並ぶ独特の景観だ。自分で編纂した『奇岩の世界』でも紹介して、一度行ってみたいと思っていた。円形の谷の外周を歩くコースや、下に降…

ユタ・アリゾナ壁画紀行 1日目

約2週間、北米のユタ・アリゾナに単独で壁画の撮影に行くことになった。6月は海外の研究グループに同行してボルネオ島に行く話もあったが、手続きが整わず、かわりに選んだのが北米だった。 北米は面積が広いからあたりまえなのだが、壁画サイトの数が膨大で…