コロンビア滞在10

今日は最終日。ビジャ・デ・レイバという北東の古い町とその近くのラキラという村に日帰りで行き、深夜に帰国の便に乗る。
ビジャ・デ・レイバはバスで3時間ほどだが、途中3000メートル級の山を越えていくことになる。 3000メートル級のわりには木が多く生えていて、松などの針葉樹もある。これにサボテンも混じって生えたりしているのが不思議な光景だ。

まずラキラに。ここは陶器の町として知られている。土が良いのだろう。大量に作られて出荷されているが、近年は観光客も多く呼ぼうと町をショーアップしている。いかにも観光地というたたずまい。


ビジャ・デ・レイバは白い壁に緑色のドア、窓枠で統一されたコロニアル時代の町として有名だが、どうも比較的近年になって町おこしとしてそのスタイルにしたようだ。完全に観光客用の町になっていて、中心部のほとんどがレストランと土産物屋になっている。
この付近のエリアは化石が採れることでも有名だ。恐竜の化石も出たようで、化石博物館がある。
ビジャ・デ・レイバで化石を土産に買おうかなと思っていたのだが、全く売られていない。どうも近年販売が禁止されたらしい。化石博物館の外でインディヘナの婆さんが二人、露店で石を売っていたが、化石はこっそり袋に入れて隠し持っていて、ちらっと見せたりする。理由はわからないが、よほど厳しく禁止されているのだろう。売っている石はなんとも適当で、瑪瑙のタンブルにいろんな色を付けた例のやつを、「ラピス」とか偽って売ってる。地元の石は見たところ水晶と黄鉄鉱くらいか。

ビジャ・デ・レイバは広場がとても広い。ラテンアメリカいちらしい。かつてスペインの軍事用にも使われた町らしいので、かなり大きな部隊を集められるようにしたのかもしれない。

石畳の石や家の土台に使われている石にアンモナイトが結構入っている。
傑作なのはこの家だ。

壁の下の方が全てアンモナイトで埋め尽くされている。かなり人に剥がされたあともあるが。

さらに、亀甲石(セプタリアン・ノジュール)がたくさん埋め込まれた家も。

綺麗な町だったが、ちょっとあまりに観光客御用達感が強いところだった。昨日のグアタペの方が、観光の町ではあるが、村人の普通の暮らしが垣間見えて良かった。
チョリソーを焼く青年。写真撮っていい?と聞くと、ちょっと待て、とマスクをはずす。

ボゴタに明るいうちに戻れたので、土産を探しに蚤の市に。土日に開かれる市だが、かなりの数の店が出ている。しかも、珍しいものが多い。石を売っている店もいくつかあり.....ついに見つけました、コロンビアの瑪瑙の原石。まさに探していたものだったが、それほどいいものは無し。リオ・マグダレナで採れるんでしょ?と聞くと、いんや、北の方というではないか。どうなってんだろう。

コロンビアはエメラルドで有名だが、純度の低い格安なやつを使ったアクセサリーなどを売っている。
例によってコスプレ的パフォーマーも。ボゴタ市内は信号が赤の間に止まっている車の前で芸をやる人がいる。先日は半裸で逆立ちしながらクルクル回っている人がいた。

夜はサッカーの試合、それも第二シーズンの決勝でボゴタメデジンのチームが優勝を争う試合とあって、ショッピング・モールの中のテレビの前も大きな人だかりができていた。店員も仕事そっちのけ。
PK戦の末、メデジンのチームが優勝。ボゴタが勝ったら大騒ぎになっていたのかもしれないが、それでもあちこちでサポーターが盛り上がっていた。交差点で車が止まってしまって通れない。嬌声とクラクションで騒然とする中を空港へ。
これでコロンビア旅行はおしまい。