明日から、バハ・カリフォルニア南部のシエラ・デ・サンフランシスコに先住民が残した洞窟壁画の撮影に行ってきます。広いエリアに二〇〇を超えるサイトがあると言われ、アクセスは徒歩か馬でないと難しい場所です。今回は主だった場所を3泊のキャンプを含むツアーで行ってきます。
バハ・カリフォルニアで絵を残した先住民は既にいません。スペイン人が入ってまもなく、「消えて」しまったようです。他の「新大陸」の土地と同様、殺害や強制労働、疫病が原因でしょう。絵は古いものは8千年前という説明もありますが、ほとんどは紀元後、それも比較的新しいものです。ただ、バハ・カリフォルニアは、南端で最近非常に不思議な人骨が数多く出土していて、独得な歴史のありそうな土地です。その頭蓋骨は現在の先住民であるモンゴロイドとは全く特徴の異なる、ほっそりとした、どこか西洋人のようなもので、「新大陸」への人間の流入に関して様々な議論を呼んでいます。
電気の無い場所が多いので、まとめてになりそうですが、ブログに報告を上げていきます。