座談会

雑誌『婦人の友』の企画で、歌手の加藤登紀子さん、文学者のロバート・キャンベルさんと、「旅」をテーマにした座談会に参加させていただいた。私はひたすら巨石を見て歩く旅をした変わり者としての参加だったのだが....。加藤さんの様々な旅の体験談にも引き込まれたが、アイルランド移民の家系に生まれたキャンベルさんが、幼少時にアイルランドの親戚から聞いたという話も興味深かった。夜中に泥炭地=ボッグから不思議な牛(妖精のようなものか)が現れていたずらをすると言われていたという話など。大人達は子どもに聞かせたくない話はゲール語で会話していたのだそうだ。牛の姿の妖精というのは、プーカというやつかもしれない。