日曜の読売新聞の「空想書店」欄で、考古学者の松木武彦氏に拙著『巨石』を紹介していただいた。発売から随分時間が経つのにこのような形で取り上げていただけるのは本当にありがたい。


国民新党の下地氏にジェームズ・ジョーンズ米大統領補佐官が普天間基地の移設見直しを次期国防長官に進言するつもりだと語ったという。また、レビン上院軍事委員長も辺野古の美しい海を見ると、移設は難しいと思わざるをえないと語ったらしい。ジョーンズは現職ではないし、いずれも一種のリップサービスでもあるかもしれないが、昨年の新聞各紙の「アメリカは妥協する気なし。怒っている」報道は何だったのか? ウィキリークス普天間がらみの記事で、官僚がせっせとアメリカに方針転換する必要はない、新政権に妥協しすぎない方がいいと進言していた経緯が明らかになっているが、こいつらはいったい誰のために仕事をしているのか。結局マスコミも上手に誘導されていた、あるいは同じような論理で動いていたとさえ言える。まるでアメリカを少しでも不機嫌にさせたら日本の外交が根本から揺らぐとでもいうような論調が踊っていた。何にしても、政権がもっと周到に準備して交渉に臨んでいれば様々な選択肢がありえたと思えて仕方ない。結局は政治の力量不足ということになるのか。