鐵砲洲稲荷神社の富士塚

仕事で日比谷に行ったついでに、中央区湊にある鐵砲洲稲荷神社の富士塚を見に行った。東京の「山」を訪ねる言視舎の本の仕事がらみだが、実物を見てみたかった。富士講が盛んだった江戸時代、寛政2年(1790年)に富士の溶岩を積み上げて造られたものだそうだ。歌川広重の『絵本江戸土産』にはずいぶんと誇張された大きさで描かれている。
二階建ての家屋よりも小さいけれど、背景に空が広がっていたら、実際よりもスケール感があったんではないかと思う。
今は、背後に高いマンションが迫っていて、住民は富士を見下しつつ生活しているわけだ。