エッセイストの宮田珠己さんが事務所にいらした。河出書房新社の編集者Tさんもご一緒に。先日のブログで紹介したように、宮田さんは今河出書房新社のウェブサイトで「いい感じの石ころを拾いに」を連載開始している。
http://mag.kawade.co.jp/ishikoro/

Tさんから事前に宮田さんは石の切断と研磨に興味ありとお聞きしたのだが、残念ながら切断機、研磨機など加工用の機械は今全てコンテナボックスに「お蔵入り」になってしまっている。あと1ヶ月早ければ思う存分切って差し上げたんだが。が、折角なのでなんとか回転式の研磨機だけでもと、コンテナから出して新事務所のマンションの風呂場に持ち込んでみる。これがスイッチを入れたとたん、バチッ!という音と火花とともにご臨終。電気系統が結露でもしてたのか? 水を流しながら使う機械なので水気には強いはずなんだけど....。こんなタイミングで....おい!?、と言ってはみたが全く働く気配なし。「お前はお蔵入り」とは言ったが、スネて引退することにしたらしい。
それではと、ディスクグラインダータイプの研磨機を持ち込んでみた。これは本来大きな石材を磨くためのものなので、ダイナミックに水が四方に飛び散ってビショビショになるのだが、宮田さん持参の錦石の片面をなんとか研磨。喜んでもらえて一安心した。黄色いジャスパーのひび割れの間に薄水色のメノウが入っている綺麗な石だった。

お話をして石以外にも興味の一致も多く、とても楽しい時間で、私も調子に乗ってあれこれ石を見ていただいた。
宮田さんの「石拾い」はものすごくシンプルで、ものすごくラジカルといえなくもない独自路線なのだ。
すでに近著『日本全国津々うりゃうりゃ』で津軽での石拾いについて書いてらっしゃるが、これも面白かった。

日本全国津々うりゃうりゃ

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