コロンビア滞在4

今日は終日ジープで山奥まで行く予定だったのだが、朝になってみたらジープは来ないと。何故に?昨日払ったでしょ? 「たしかに、ジープが来るはずだったけど、来ないことになった」というような感じのことをアニワル氏はスペイン語で言うのだが、よくわからない。
彼は「じゃあ....俺のバイクの後ろに乗ってくというのはどう?」と。ジープでも大変な悪路だと聞いているのに、125ccの小型バイクの後ろに乗って丸一日山道を? それはイヤです。死にます。絶対イヤですというと、じゃぁ、知り合いに馬が出せるか聞いてみるということになった。
その知り合い=カルロスが英語も少し話せるので、それならOKということになって終日馬で山を巡る。馬は観光地でちょっと乗ったことぐらいしかなかったが、とても楽だった。
ここはフルーツが豊富だ。バナナが二種、マンゴー、パパイヤ、オレンジ、パッション・フルーツ、木イチゴ、グァヴァ、それに木になる甘いトマトもある。




カルロスにはかわいい息子がいる。その息子をイタリア人が「この子を売ってくれないか。100万ペソで」ともちかけて来たという。100万ペソって5万円くらいじゃないか。酷い。

サン・アグスティンに2000年くらい前に住んでいた人たちは多くのユニークな石像を残した。ほとんどが墓の入り口に立てられたものだ。様式も姿形も実にいろいろで、そのバリエーションの多さがとても不思議なのだ。













70年代前半にNHKが「未来への遺産」で紹介したときは石像はほぼ野原に雨ざらしになっている感じだったっが、さすがに今は土台をつけて、屋根をつけてと、保護されている。「考古学公園」にたくさんの石像が集められているが、ちょっと整備されすぎていて味気ないところもある。
多くの石像が牙の生えた人物が赤ん坊などを持っているもので、生け贄なのかなと思ったが、公園の女性ガイドは「こんなにハッピーな顔で生け贄なんてありえない」と。でもペルーあたりでも楽しそうに生け贄を持っている神像などあるので、油断できないと思う。ニヤニヤしながら生け贄を食らうというのが怖いのでは。でも、ここの石像は確かにユーモアがあってなかなかかわいい。
公園の女性ガイドはちょっと「超古代」的な人で、こんなにいろんな顔があるのは、世界中から人が集まっていたからだ、と、熱心に説くのだった。鷲かフクロウのような鳥が蛇を噛んでいる像があるが、鷲が蛇をというと、アステカの神話なので、これはアステカから来た人が作ったに違いないと。象のような顔をしたのがあり、これはインドよ、こっちに中国風のもある、という。
河床の岩盤に溝を掘って水を流し、水占いでもしたかのような場所があるが、細い溝で区切られた岩がいかにゴンドワナ大陸と似た形をしているか、延々と説明された困った。ほら、ここがアフリカで、こっちが南米、その隣がアトランティスでしょ?と。