コロンビア滞在5

今日は終日昨日のかわりにジープで山の上の方までいく。運転はアニワルの息子ヴィクトルだ。まだ15歳くらいに見えるけど、慣れたもんだ。あれ、昨日は何故に息子が運転しに来なかったのかな...。
ヴィクトルは英語の歌は聴くが、全く話せないので会話はほとんどできないのだが、今日は同じ車に英語とスペイン語が少しずつ話せる伊丹十三の映画とゴジラが好きだという変わり者のベルギー人が乗っていたので何かと助かった。
コロンビアを南北に貫くマグダレナ川に降りた。瑪瑙は?と探すが、それらしきものなし。石だまりがない。

さらに進むとそれなりに小石がたまっている場所が見える。思わず「おぉ!」とか言うとヴィクトルが「え?何?」と。いや、いいんです。他の人もいるから勝手に止めるわけにもいかんし。残念だが瑪瑙探しはあきらめることにした。

それにしても、すごいデコボコ道であちこちに大穴が空いているので、揺れる揺れる。これをアニワルはオンロード車のタンデムで行こうと言ったんだから信じられんな、と思っていたら、地元のカップルがやはり125ccくらいの普通のバイクでタンデムですいすい走っていくではないか。小さなスクーターで猛然と山道を上がっていく女子もいれば、子供を前に乗せつつ巨大な煙突をかかえてバイクで走っている人もいる。大変なテクニックなのだ。こういうのを見ると、オフロードバイクって必要ないんではないかと思ってしまう。

子供がみんなかわいい。私は今回ハンチングをかぶっているのだが、この辺でこういう帽子をかぶっている人はいないので、それだけで「ちょっと変なのが来た!」という感じになる。


いろんな顔がある。色白で色の薄い髪の人もいれば、真っ黒の髪でいかにもインディヘナという感じの子もいる。これが同じ家族にいるのだから不思議だ。昨日考古学公園で会ったガイドの女性はかなり先住民の血の濃い感じの顔だったが、娘の写真をみると色白で欧風だった。男の子は浅黒く母親似だった。その子はスウェーデンでメタルバンドをやっているという。

山の畑は主にトマト、バナナ、サトウキビ、コーヒーなど。コーヒーの実は完熟していると甘くて美味しい。この種を煎って粉にしてお湯を注いで飲もうと最初に試したやつが信じ難い。

サトウキビは絞り機にかけてジュースにして、レモンを搾って飲む。これが美味しい。絞るのは子供の仕事だ。

コロンビアは火山が多かった地形で、今活動しているものは少ないようだが、かつての火山活動か地震で山体が大きく崩壊しているところがある。たいへんな落差の滝がある。

今日見た顔はこんな感じだった。トーテムを背負っているような二段重ねのが面白い。それに、やっぱりちょっと危険な感じのがいる。シーサーみたいでもあるが。