マッシュ

勤労感謝の日は、まともに休めたためしがないように思う。
映画監督のロバート・アルトマンが亡くなったそうだ。「マッシュ」を最初に観たとき、原作に比べるとちょっと物足りないなぁ、という印象だった。原作は大好きだったので。観たといっても、テレビで吹き替えで観たのだが。「槍投げ」というあだ名の黒人兵士がいて、「どうして『槍投げ』って呼ばれてるの?」「投げやりじゃないからさ」という台詞があったけど、あれは元の台詞はどうだったんだろう?
「マッシュ」の原作を読んだ頃、「キャッチ22」も読んだので、すこし記憶がごっちゃになっているところがある。第二次大戦と朝鮮戦争と、設定は全く違うけれど。全身包帯でぐるぐる巻きになっているやつが悪夢のように繰り返し出てくるのは、「キャッチ22」だったかな。強烈な小説だったが、やっぱり映画を観て、がっかりした記憶がある。こちらの監督はマイク・ニコルズか。

どこかの会社が賞品として「ルパン三世」に登場するルパンの車、峰不二子のバイクのコピーモデルを作ったという話だ。不二子のバイクはハーレーだというが、ちょっと印象が違うような気がする。最初のシリーズのエンディングテーマの背景で不二子が乗っているものだというけど、姿勢からしてヨーロッパのバイクという印象がある。トライアンフとか、BMWでもいいんだけれど。「裸に黒いレザーのツナギを着る女」というイメージは、マリアンヌ・フェイスフルの映画「あの胸にもう一度」で流布されたようだ(「ワイルド7」のユキというのもいたな)。ハーレーって言われると、どうもヘルズ・エンジェルスの、二の腕の太ーい、シシーバーに赤ん坊を縛り付けてるような(そんなやついないか)女たちという印象があるんだが、どうだろうか。

キャッチ=22 下 (ハヤカワ文庫 NV 134)