オンライン辞書

二年ほど前から三省堂オンライン辞書の会員になっている。自分で単語を入力、あるいはペーストしなくてはならないが、私のように英単語をほとんど覚えていない人間にとって、英語の本を読まねばならないときには非常に楽だ。英和が3冊、和英が3冊、国語辞典が2冊、ことわざ辞典や地名辞典などもある。英語のイディオムなどの辞典があるともっといいのだが、重宝している。国語辞典のうち一冊は新明解国語辞典だ。赤瀬川原平が「新解さんの謎」(だったかな)を出して、随分と話題になった辞典だが、使ったことがなかったし、赤瀬川の本も読んでいなかった。これが最近、和英辞典と間違って使ったところ、確かにかなり変な辞典であることがわかった。特に、あまり辞書でひくこともないようなやさしい単語の説明ほど、へんなものがある。
たとえば、
日常性---食事・排泄(ハイセツ)をしたり半ば機械的に職場との間を往復したり与えられた仕事を義務的にこなしたりという、取り立てて変化・発展が見られない、日びの暮らしの状態。
恋愛----特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと。

この過剰さは何なのか?....。

ひとつひとつ単語をひいてみるのも面倒なので、ネットで少し調べてみたが、おかしなことに気づいた。
あるサイトでは、「いやらしい」という単語に
「年寄りのくせに厚化粧して不自然で、いやな感じだ。上役におべっかばかり使う卑怯でいやな奴。セックスに関して、露骨なことを言う。好色そうな目つき」。
とあるが、
オンライン版では、冒頭の「年寄りのくせに云々」がなくなっている。どこからかの圧力かな。