ボイラーのチェック

爆発した温泉施設のメンテナンスを孫請けで担当していた会社は、風呂水の量とか温度だけチェックしていたとか。爆発する可能性があったなんて全然聞いてないよ、という感じ。映像で見る限り小さな事務所で、会見に出席していた若い女性など(おそらく実際に業務を行っていたのはこの人だろう)、アルバイトのような風情だ。見ていて、学生時代にやっていたアルバイトを思い出した。それは自宅近くの大手生保の寮の風呂焚きとボイラーの管理の仕事だった。でかいボイラーのスイッチを入れて、風呂にお湯をはり(湯に手を入れて、だいたいの温度をみていた)、以後、ボイラー室で30分おきに計器の数値を書類に記入する仕事だった。3時間-4時間ほどの仕事で、寮の食堂での夕食もついている、なかなか割のいいバイトだった。ボイラー室は薄暗くてグォーーンという音が独特な圧迫感をもたらしていたが、30分おきに計器を見るだけなので、本など読んでいればいい。寮は基本的に生保の野球部の寮で、夕方になると練習帰りの部員がドヤドヤ戻ってきて、すぐに風呂に入る。それまでに適温でお湯を入れておけばいいという仕事だった。ボイラーの免許を持っている管理人夫婦は管理人室でぼんやりテレビなど見ていて、なんで俺を雇う必要があるんだろ? と思ったが。件の温泉施設の「メンテ」の内容も、ほとんど同じような感じだったに違いない。孫請け会社がさらにバイトにやらせていた可能性もあると思う。