トノサマバッタの大発生

関西国際空港の敷地内で、トノサマバッタが大発生しているらしい。数百万匹というような数だという。まだ子どもだけれど、大きくなると10センチ近くにもなるというので、駆除に躍起になっているらしい。トノサマバッタというと、いろいろな虫が地域に溢れていた子供時代にも、そんなに沢山はいなかった。ショウリョウバッタなどは草むらに足を踏み入れると、無数に跳ねていたが、トノサマバッタは特別なバッタで、手で捕まえるのも難しかった。顔はほぼ仮面ライダーのそれなのだが、薄茶色の羽の編み目模様も結構綺麗だった。それが数百万匹....。イナゴの大発生というのは、昔からあると聞くし、最近もニュースで聞いたような気がするが。と、思っていて、ラジオを聞いていたら、件のニュースを受けて、昆虫学者が、一般に「イナゴの大発生」と言われている現象は、すべて間違いで、大群になって飛行するようになった、トノサマバッタ、トビバッタのことなのだという。旧約聖書に出てくるのも、黙示録に出てくるのも、近年シナイ半島(だったかな?)で発生したのも、イナゴではないらしい(確かムーミンにも「ムーミン谷の彗星」というムーミン版「黙示録」ともいえるものがあり、作物を食い尽くすイナゴの大群が出てきたような気がする)。本来単独で行動するトノサマバッタが何らかの刺激を受けて、集団行動するトビバッタの群れになると、その数は数百万などという程度ではきかないらしい。空がバッタで真っ暗になり、遠く離れた場所からも、バッタが草を噛む音が聞こえるというから、恐ろしい。