現在も活動しているイギリスのバンド、ホークウィンドの「宇宙の祭典」のDVD付きのエディションが出たというので、つい買ってしまう。今、ホークウィンドを聞くことはほとんど無いのだが、一度、伝説的な全盛期のステージを見てみたかった。この頃には専属のステイシアというヌードダンサーがいた。やっているのは3コードのものすごく単純な構造のロックばかりなのだが、延々と繰り返すことからどこかミニマル的な効果があり、かなり勢いまかせの「宇宙的」トランス空間であったと言われている。
これが届いてみたらば、映像はアルバムのアートワークを加工して曲に併せて動かしている簡単なムービーで、演奏しているシーンは二曲しか入っていなかった。しかもそのうちの一曲はシングルヒットした「シルバー・マシーン」のプロモ用ビデオで、これはYoutubeなどでもアップされているものだ。曲もあまり面白くないし、ステーシアは顔にペインティングしているだけで、あまり動きがない。ヌードでもないし。もう一曲、やはりシングルヒットした「アーバンゲリラ」のビデオが入っていたが、これは当時のステージの様子が伺われ、なかなか面白かった。「アングラ」丸出しなのだが。DVDは映像というより、DVD音質のデータが売り物だったようだ。ちょっと高い買い物だった。
