給付金のゴタゴタ、これはもう末期症状なのだ。
もう自分たちでは決められないから、市町村で決めろって....冗談かと思った。ホッケの煮付けがあったかなかったか、とか、ホテルのバーがどうだとか、どうでもいい(総理大臣が頻繁を「はんざつ」って読むのはあまりに酷いが)。問題なのは、ちゃんと仕事をしていないということなのだ。もっと真面目に働けよと言いたい。

頭が悪くて、プライドだけは高いが無責任という人種ばかりが国の中枢に集まっていて、どうにもならない。
「日本の国はいい国だ、と言ったら解任されるのはおかしい。悪い国だという人を役職に就けなさいということですか」なんていう稚拙な言葉しか出てこない人が軍のトップにいたというレベルの低さは、あきれるというより、もはや薄ら寒い。防衛大学で、この人の肝いりでやっていた「日本史教育」とやらがどんな内容だったか、きちんと調べて、この際、ひとひとつ検証してほしい。この人を据えたのは、お腹が痛くなって総理を辞めた人なんだろうから、自分は村山談話を受け入れつつ、一方でこういう人を重用したダブルスタンダードについても聞いてみたいもんだ。

オバマの演説で、90代の女性が経験したアメリカの苦難を振り返る下りで、「我々の港が爆撃されたとき」というような台詞があったが、これは真珠湾のことなんだろう。ハワイ育ちゆえ、あえて入れた一節かもしれないが、彼らにとって国土を大規模に侵略されたのは、真珠湾か9.11かという意識であることは確かなのだ。
件の元幕僚長は「日本はルーズベルト米大統領)の仕掛けたわなにはまり(1941年の)真珠湾攻撃を決行することになる」と書いたそうだ。
もし更迭されていなかったら、ついこのあいだプレスリーのサングラスをかけて、「ダダダダーン!」とか機嫌良くやっていたやつが治めていた国の空軍のトップが「あんたらにハメられて、仕方なく開戦したけど、日本は侵略国家なんかじゃないよ」と公言していたわけだから、なんともけっさくなのだ。
この人が平成16年に書いた「航空自衛隊を元気にする10の提言」という文章の中に、「我が国の政治指導者が反米になることは絶対に避けなければならないと思う。親米であってこそ、日米の利害が対立する場合にも、米国に対し意見を述べることが出来る。反米の国には米国を動かすことは出来ないと知るべきである。」とある。全体に高校生が書いたような文章なのだが、この人の対米観てのはどうもよくわらかない。どう「動かし」たかったのかしら。グアムに動かしたかったら、金払え、とか言われてるんだけど、そういうことなのか?

国会であれこれ勝手気ままに喋らないように、参考人招致では腫れ物に触るようにしていたが、この際、言いたいだけ言わせればよかったのだ。太平洋戦争、原爆投下、東京裁判と語らせた後、湯水のように税金を「思いやり」につぎ込み、「第二次大戦後、日本において成功した我々の民主化政策をイラクにも適用する」「たまにはブーツを地につけて働けよ、君たち」と言われれば、ハイハイとこたえ、言い値で買った油をただでお返しし続けている現状をどう思うのか、思うままに語らせればよかったのだ。彼のような人物が好きな「自虐的」という言葉は、今の自分たちのありようそのものでもあることが、自ずと浮き彫りになったに違いないのだから。
──いや、もしかして、「戦略的自虐」なのか。