20年ぶりの八重山諸島

石垣島を20年ぶりに訪れ、ひたすら泳ぎ、潜った。

20年前は川平湾の前にある民宿に泊まったけれど、当時の川平湾は人も少なくとても静かだった。今は海中を覗くグラスボートが行き来する石垣観光のハイライトになっている。
到着して、先ず、川平湾の隣の浜で泳ぐと、枝サンゴの死骸が累々と続いていてショックだった。川平は青、紫、緑、ピンクと色とりどりの枝サンゴが広がる花畑のような場所だったのに。すわ、温暖化の影響かオニヒトデか?とも思ったが、よくわからない。台風で一気に死滅することもあるようで、先日の台風で全壊した場所もいくつかあるらしい。
少し東の米原海岸に行ってみると、ここも浅い場所は枝サンゴの残骸が多かったが、大きく立派なノウサンゴなどの塊状のサンゴがあり、少し沖に出ると枝サンゴの群落が広がり、さらに沖に進むと大潮の干潮時には水面上に出ようかというような岩盤の広がる浅瀬が続く。これが終わると一気に15メートルから20メートルほど落ち込んでいるのだが、この断崖に広がるサンゴ礁が素晴らしく美しい。色も形も様々なサンゴがびっしりと生えていて、数千とも見える小魚の群れが舞う。深いところでは中型の魚も多く、シュノーケリングやスキン・ダイビングには最適の場所だ。色彩と造形の美しさ、面白さに時間を忘れる。






最後の2日間は娘とスクーバ・ダイビングをした。嫁は無理だというので、別行動に。
20年前に会社を辞め、フラフラ出かけた西表島のTAKE DIVING SCHOOLで嫁と認定証をとったのだが、その後なかなかする機会がなかった。
ほとんどペーパー・ダイバー状態で、最近4本潜ってなんとか基本の基本だけは思い出したというところだった。
ライセンスをとったばかりの娘と、TAKEさんのところに「卒業生なんですが」と打診する。ハイ・シーズンなので、1日は紹介してもらった石垣島のKUKURUさんにお世話になった。
1日目はKUKURUさんで黒島、パナリ島近くの砂地で3本、2日目はTAKEさんで西表の近くで3本と、それぞれボートダイブを楽しんだ。娘は少し耳抜きに苦労していたが、マンツーマンでサポートしていただいたので、安心だった。ライセンスは10歳からとれるが、娘は体格的には8.5歳の平均くらいなので、おそらくどちらのショップでも「最小」のダイバーだったと思う。台風が去って天気が回復し、波も穏やかになって運が良かった。

20年ぶりにお会いしたTAKEさんもお変わりなく、八重山の海も変わりなく素晴らしかった。
KUKURUさんもいろいろと細やかに気遣ってくださって、とてもいいダイビング・ショップだった。
石垣島西表島にダイビングに行かれる方に2つのショップを大いにお勧めしたい。
http://www5.ocn.ne.jp/~kukuru/
http://www.interq.or.jp/blue/takedive/