地震

事務所は大きな本棚と背の高いスピーカーが倒れ、野放図に積み上げていた本、束見本、CDが散乱した。
大事にしていたロシアの人形やナスカの壺や骨の標本などが落下して割れたのが残念だったが、家族にも怪我などなかったのを幸いとすべきだろう。
津波被害の映像には言葉もないが、原発の状況が非常に心配だ。原子力保安委員会の会見があまりに酷かったので、Ustremで原子力資料情報室の会見を見たが、細かく知れば知ったで、暗澹たる気分だ。海水とホウ酸注入という策がなんとか有効であることを願う。それにしても、緊急の発電機が全く作動しなかったというのではどうしようもないお粗末さだ。「日本の原発は安全です」でずっと通してきたので、おそらく非常時のシミュレーションなども十分にしていなかったに違いない。退避勧告を出しながら、半日以上経っても完了していなかったとこひとつとっても、地元の自治体と連携した対策マニュアルなど作っていなかったのではないだろうか。
爆発は格納容器外での水素爆発だと説明していたが、ちょうどそのとき、ごく一時的に屋外に出ていた厚生病院(原発から4キロくらいか)の職員が被爆していることを考えると、信用できるのかどうか怪しい。