地震-19

飯舘村でIAEAの避難基準超す放射性物質
これを受けて政府は、まだ特定の場所で検出されただけだから避難の必要はないと。水や野菜の規制値も厳し過ぎたから見直そうなどといい初めている。そんなでたらめな規制値なんて意味があるのか。

原発敷地内の地下水が規制値の1万倍と聞いても、一時的なものであれば問題ないと言う解説者がいる。東工大の松本義久は「宇宙ステーションに長期間滞在している人よりも被曝量は少ない」などと言い出していて、これはもうブラックジョークなのか? 
土壌の数値が避難基準を超えた土地では、親は小さな子を外に出せない。地面に手を付くことだけでも気掛かりだろう。ましてや泥んこ遊びなど恐ろしくてさせられない。これが今後仮に汚染レベルが下がったと言われても、怖れは消えないだろう。すでに30キロ圏外でも、通常の生活が成り立たなくなってきているのだ。
個人名を出すのはなるべく避けてきたが、松本の発言と態度にはずっと疑問をもってきた。彼は化学物質や放射線の人体への影響を専門にしていて、本来危険性を慎重にチェックする立場であるはずだからだ。それが意見を求められて、先ず、「大丈夫、問題無い」から入る、さらに「海水を飲む人はいない」あげくに今回の「宇宙飛行士」発言など、これはもう学者の態度ではない。
東京工業大学原子炉工学研究所というのは、原子炉の研究、核燃料サイクル、高濃度廃棄物の処理技術など、原発推進まっただ中であり、当然東京電力や他の原電開発機関とも骨絡みだ。東電が東大に寄付講座だけでも5億円出していたことが、ネット上で話題になっているが、こういう所で飯を食べている人を解説者として呼ぶこと自体、ニュース番組として失格なのだ。

藤原新也氏の30日のブログに、東電と長崎大学医学部への寄付の問題が書かれている。「低線量放射線の人体影響」という講座を9000万円で寄付したいという申し出だったという。まさに今、テレビで多く目にするような、「これくらいの低線量の被曝では問題ありません」と言ってくれる「専門家」が欲しくて仕方ないのだろうが、これを長崎という場所の医学部でという話に吐き気を催す。
ブログは以下に。
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php