地震-18

テレビで同じことをある程度以上の頻度で繰り返してはいけません、と、誰か脳学者とかが言ってくれないだろうか。「こんにちワン」「さよなライオン」だけでなく、「おはよウナギ」とか「ただいマンボウ」までは知りたくなかった。さらに、新しく始まったメッセージ・コマーシャルもひどい。なんであんたにそんな感じで言われなきゃならないのか。

今朝テレビを見ていたら、今の大気中のセシウム濃度は、かつて原爆実験が盛んだった時にくらべても遥かに低い。我々はそういう時代に育ってきて、今に至っているではないか、と言う人がいた。たしかにその通りなのだろうが、だからこれくらいでガタガタ言うな、という論理もよくわからない。まるで軍人の台詞だ。
50年代の原水爆実験で大気中に大変な量の放射性物質が放出されていることに対して警告を発する『世界は恐怖する』というドキュメント映画があった。1957年の映画だ。監督は亀井文夫、ナレーションは活弁士として有名な徳川夢声だ。学生時代に大学で上映会を開いた。youtubeで見られる。

また、何もわかってないやつが原爆と原発をいっしょにしてるよ、という人もいるかもしれないが、核開発と原発は無縁ではない。中曽根大勲位原発建設の道を開いたと書いたが、これは核兵器競争の余波ともいえる。米ソの熱狂的な核兵器製造競争下で、大量の濃縮ウランが作られたが、管理の大変な物質だ。余剰をコントロールする必要と、原発を新たな輸出産業として育てたいという意図が確実に日本への圧力となったし、大勲位などのこれを好機に日本でも高度な核技術を手にしたいという思惑もあっただろう。誰か調べている人がいるかどうかわからないが、米公文書館などに何かしら契約を迫るものが残っている可能性はある。