「どろろ」/備後屋

lithos2007-01-28

今日は一日雨か雪というような予報だったので、昨日無理して外出したのだが.........スカッと晴れている。どうなってんのか。
ケーブルテレビでやっていた「どろろ」を数本見たが、「お前らホゲタラ侍」なる台詞があった。こういう使い方の言葉だったのか。知らなかったな。見たところ、ほぼ原作に忠実な構成だったが、原作以上にどんよりと暗く、血みどろだった。血が吹き出る吹き出る。カラーでやっていたらこうまでできないだろうというほど生々しい。この漫画、妖怪退治ものでありながら、妖怪よりも人間の方がずっと恐ろしいのだが、子ども向けとしてはかなりハードな内容だ。「どろろ」の親父が足に矢を打ち込まれる場面、母親が吹雪の中で凍死するシーンなどの悲惨さは子ども心に衝撃的で、後々まで印象が残った。これを7時半からやっていて、「どろろ」が終わった後は「ムーミン」だったというのが、信じられない。

昨日、新宿の民芸品屋「備後屋」に行った。陶器、ガラス、織物、染め物、漆器、和紙、郷土玩具など、日本各地の良質な民芸が集まっている店だ。家族経営のようにみえる。池袋にある伝統的工芸品館は無形文化財扱いになっている名工の仕事などが多く、高級品揃いだが、備後屋は店の作りも雰囲気も庶民的で好きだ。展示されている品々を見るにつけ、日本の手仕事のバラエティーの多さ、質の高さを実感するのだが、30年後にどれだけのものが残っているだろうか。
昨日は、先日の日記にも書いた津軽の「ずぐり独楽」と、小さな招き猫を買って帰った。ずぐり独楽は雪の上で回す独楽なので、今、津軽ではちょうどシーズンなのだ。回すことは回せたが、津軽の子どもたちのように長く回すのは難しい。備後屋のウェブ・サイトにも品物が沢山紹介されている。
http://www.quasar.nu/bingoya/index.html